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奈良県から来院 感染根管治療の前に部分矯正が必要となった症例
天王寺から歩いて徒歩1分マイクロスコープを用いて診療を行っている歯医者「松川デンタルオフィス」歯科衛生士の金丸です。
今回は感染根管治療を行う前に部分矯正が必要となった症例をご紹介いたします。
今回の部位です。
レントゲン写真でも見てましょう。
根管の先まで薬が行き届いておらず、神経の取り残しがあることが分かります。
まずは上の補綴を外していきます。ここからは動画があるのでそちらをご覧下さい。
いかがでしたか?通常なら補綴を外し、歯に残った感染を取り除いたあとはレジンで壁を作って根管治療に移っていくのですが
歯が歯肉より約3mm程下に位置してしまっているためフェルールがありません。
被せ物の治療をするにあたって無視してはいけないのがフェルールです。
歯冠修復において、歯茎から高さ約2mm以上の健康な残存歯質があると、その周囲を被せ物がリング状に把持し、歯根破折を防止する効果(フェルール効果)があります。
院長は、補綴を外してカリエスを除去していく時にマイクロスコープを用いて、必ずこのフェルールがあるかを確認し、部分矯正や歯茎の高さを整える治療がいるかどうかの方針を決めていきます。
今回は先に歯を挺出させるMTM矯正が必要との判断になりました。
MTM(メディカルトリートメントモデル)とは、患者様の初期のリスク評価から、患者様に合わせた予防プログラムの立案、最小侵襲治療などを行い定期的なメインテナンスを行うまでの過程のことをいいます。
つまり、今回のMTM矯正とはフェルールを獲得できるように歯を挺出させ、歯冠修復を行うことを指します。
さっそくMTM矯正の流れを見ていきましょう!
今回は約3mm挺出させればいいのでワイヤーとフックの間は3mm隙間を空けてゴムの力で引っ張っていきます。
しかしこのままだと装置が丸見えで審美的な問題があるため、表面にシェルテックという薄い歯を取り付けていきます。
シェルテックとはshell(貝殻)のように薄いTek(仮歯)という意味です!
こちらが表側から見たときの写真です
見た目では装置が付いてることはほとんど分かりませんね!歯の根元の部分は引っ張る分のスペースを空けていますが、実際は唇でほとんど見えないので安心してください✨️
こちらが内側から見た写真です。
S字のワイヤーを両隣の歯に橋のように固定します。このようにして審美的な問題を改善しながら歯を挺出させていきます!
この方は装置をつけたばかりなのでまだ変化のデータがないのですが、2ヶ月に1度のペースで来院して頂き、経過を見ていきます!
歯をしっかりと挺出した後は歯冠長延長術という治療を行い、一緒に上がってきた歯肉を下げる処置を行います。そうして確実なフェルールを獲得したあとに、ようやく感染根管治療にうつることができます!
1つの歯の治療に多くの過程が必要となりましたが、全ては歯の寿命を伸ばすためです!
今ある歯の寿命を少しでも長くしたい、最善の治療法を知りたいという方は是非一度、松川デンタルオフィスにお問い合わせください!
この治療の担当者

松川 裕樹Dr.Hiroki Matsukawa
日本有数の日本顕微鏡歯科学会の認定医です。精密な治療を行うために全チェアーにマイクロスコープを導入しているだけでなく、日々歯科医療に関して研鑽を積んでおります。 実際にマイクロスコープを使用して精密な治療を行える歯科医師はまだ少ないのが現状ですが、当院では専門的な知識、経験、技術を持った医師が治療を担当致します。
症例データ

年代/性別 | 50代/女性 |
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治療方法 | MTM矯正 歯冠長延長術 感染根管治療 |
費用 | 診断料:¥16,500 MTM矯正:¥220,000 歯冠長延長術:¥55,000 感染根管治療:¥143,000 リトリートメント:¥44,000 ファイバーコア:¥33,000 オールセラミックス:¥176,000 |
備考 | メリット/歯を残すことができる デメリット/歯科医・矯正医共に高い技術が求められる |