- Q ほとんど歯を失ってしまった場合、どんな治療法があるのでしょうか?
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歯を失う原因は歯周病やむし歯であることが多いですが、スポーツや事故による場合もあります。
数本の歯を失った場合はインプラントやブリッジで補うことも有効ですが、ほとんどの歯を失った場合は入れ歯で対応するケースが一般的です。
ここからは当院が提供する入れ歯について、詳しく説明していきます。
入れ歯治療について
歯を失ったまま生活していると、食べものが咬めなかったり、うまく話せないなど生活に支障をきたします。そうなる前に、失った歯の機能をカバーしてくれる入れ歯などを使用し機能の回復を図る必要があります。
入れ歯と聞くと、見た目の「不自然さ」と「咬みにくい」といったマイナスのイメージを持たれる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、それは古い入れ歯のイメージです。最新の入れ歯は見た目が自然で、機能的にも優れたものがたくさん開発されています。当院では、患者様のお口を丁寧に診断し、ぴったり合う快適な入れ歯をご提案しています。
お悩みを解決する
当院の入れ歯の種類
ノンクラスプデンチャー
- 入れ歯の金属のフックが気になって人前で笑えない
- 歯と入れ歯のすき間によく食べ物が詰まってしまう
- 入れ歯を入れてることを気付かれたくない
- 入れ歯を入れた箇所に違和感があり、うまく喋れない
この様な場合は、ノンクラスプデンチャーによる治療がお勧めです。
金属の止め具のないノンクラスプデンチャー
金属の留め具が無いので見た目の違和感が少なく、機能回復だけでなく見た目にも気を遣いたい方におすすめの入れ歯です。また、金属を使用しないので、金属アレルギーの心配がない点でも多くの方に喜ばれています。軽さやしなやかさ、丈夫さなどのメリットも兼ね備えており、使用時の違和感の少なさも魅力です。
1床 | ¥220,000(税込) |
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ノンクラスプデンチャーの
デメリット
- 多数歯欠損や残っている歯の状態によっては製作できない場合がある。
- 修理が非常に困難で、定期的(3年~5年を目安)に作り直す必要がある。
- 毎日義歯用洗浄剤で洗浄し、清潔に保つ必要がある。
金属床義歯
(ゴールドデンチャー・チタンデンチャー・コバルトクロムデンチャー)
- 入れ歯にしてから口の中の違和感が消えない
- 入れ歯を付けて、ものを噛むと歯茎が痛い
- 入れ歯を装着していると喋りにくいと感じる
- 入れ歯にしてから食事の味が変わってしまった
この様な場合は、金属床義歯による治療がお勧めです。
当院では以下の3つの入れ歯を取り扱っております。
食事をより楽しむためのゴールドデンチャー
床(しょう)と呼ばれる基礎部分をゴールドで作るので、価格的にはやや高いですが、ゴールドは生体親和性が高く、精密な加工ができるので使用感が良いメリットがあります。また、金は熱伝導率が高いので食べ物の温度が伝わりやすいことから、自然な感覚で食事が楽しめますし、金属特有の嫌な味やにおいも非常に少ないという特徴があります。
1床 | ¥550,000(税込) |
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体に優しく軽いチタンデンチャー
チタンは軽くて丈夫な特徴があることから、スポーツやメガネなどに使用されて身近な存在となっています。さらに飛行機や宇宙開発の分野や、義手や義足にも利用されるほどですから、素材として優れたものであることは間違いありません。入れ歯として使っても軽くて丈夫ですし、生体親和性が高いことに由来する安全性の高さも魅力です。
1床 | ¥495,000(税込) |
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一番歴史のある丈夫な
コバルトクロムデンチャー
コバルトクロムは歴史が長いことから使用実績が豊富なので、安心して利用できます。
保険診療で作る入れ歯よりも1/3程度の厚さで強度を保つことが可能で、薄い分違和感が少ないので、使用感の良さでも定評があります。
熱伝導率が高いので食事の温度を楽しみながら味わえることや、金属を使用した入れ歯の中では比較的安価なことも利点です。
1床 | ¥385,000(税込) |
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金属床義歯のデメリット
- 使用している金属や修理内容によっては修理が難しい場合がある。
- あごの骨がだんだんと痩せてくることで、徐々に合わなくなってくる。
- コバルトを使用した場合、アレルギーの原因になる可能性がある。
歯が無いまま放置した場合の
リスク
歯を失った時、「少しくらいならいいか」と放置してしまう人もいます。短期間なら支障がないようにも思えますが、歯が抜けた状態で時間が経過するとさまざまな弊害が起こります。
まず、歯は噛む力を全体で受けることを前提にしていますが、失った歯があるとその周囲の歯に余計な負担がかかり、残った歯の寿命を縮めることがあります。 また、スペースが空いていると、そこに向かって周囲の歯がズレていく現象も起こります。すると、歯並びが乱れて外観上のストレスになります。さらに噛み合わせがズレていくので、食事がしにくくなったり、むし歯や歯周病にかかりやすくなったりもします。また、歯は発音に影響するので、会話がしにくくなることもあります。
このような点を踏まえて、歯を失った場合は本数によらず、できるだけ早く補いましょう。 当院にご相談いただければ患者様のお口の状況やご要望に寄り添う治療を提供することができます。
入れ歯治療の後は定期検診へ
入れ歯を長く綺麗に少ないストレスで使い続けるには、
歯科医院で定期的にメインテナンスを受けることと、日常のお手入れが欠かせません。
入れ歯はこまめに清掃しないと臭いが気になりだしますし、素材の劣化を促進してしまうこともあります。
そのため毎日の洗浄と、月に1回程度歯科医院でケアを受けることを習慣づけましょう。
当院にお越しいただければ、微調整して快適性を保つこともできます。
入れ歯治療とその他の歯を
補う治療法との比較
入れ歯は2本を超えて歯を失った時に選択肢にあがりやすい方法で、以下のようなメリットがあります。
- 対応できる症例が豊富
- 少ない欠損なら部分入れ歯、全体なら総入れ歯と段階に応じた選択が可能
- 残存歯を削る必要が少ない
- 脱着が容易で清掃しやすい
一方、歯を失った場合の対応としてはインプラントやブリッジという選択肢もあり、当院はどの治療も得意としています。 以下でそれぞれの特徴を紹介します。
インプラント治療について
周囲の歯に負担がなく、天然歯に近い噛み心地
インプラントはあごの骨に人工歯根を埋め込んで人工歯を被せる治療方法です。あごの力をダイレクトに伝えるので、せんべいなどの硬い物も噛めますし、ずれることがないので快適性が高い選択肢です。過去にはリスクも多いと言われていましたが、近年は改善が進んでいます。
インプラント治療のメリット
- 違和感が少ない
- 他の治療法と比べ、作り直しが長期間必要ないケースが多い
- 周囲の歯を削る必要がない
- 隣の歯にかかる負担が少なく、将来的に歯が残りやすい
- 審美性が高く、見た目も天然歯とほとんど変わらない
ブリッジ治療について
豊富な実績がある治療法
ブリッジは以前からスタンダードな方法として利用度が高いので、多数のエビデンスを持つメリットがあります。周囲の歯を削る必要はありますが、欠損が連続していれば3本の歯を同時に失った時にも対応可能です。確実性が高いことや治療期間が短いことも患者様にとって大きな利点と言えるでしょう。
ブリッジ治療のメリット
- しっかりと固定するので、入れ歯のように外してのケアが不要
- 違和感が少ない
- 短期間で治療が可能
それぞれの特徴をまとめると
以下のようになります
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入れ歯
こんな方におすすめ
- 抜けた歯の本数が多い方
- 健康な他の歯を削りたくない方
- 外科手術を受けたくない方
このページで紹介している
治療法です -
インプラント
こんな方におすすめ
- 違和感なく食事を楽しみたい方
- 健康な他の歯に負担をかけたくない方
- 固定性の人工歯を希望している方
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ブリッジ治療
こんな方におすすめ
- 外科手術を受けたくない方
- 治療期間を短くしたい方
- 固定性の人工歯を希望している方
患者様のお口の状態やご要望によって、治療の選択肢は変わります。
当院ではこれらの全ての治療を提供することが可能ですので、
歯を失ってしまってお困りの方は是非一度ご相談ください。