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CARIES 歯に黒い点はありませんか?

Q 歯に黒い点のようなものがあります。むし歯なのでしょうか。

むし歯ができやすいのは、咬合する面や歯間、歯と歯ぐきの間の3ヶ所であることが知られていますから、それ以外の場所ならむし歯のリスクは低いと言えます。
とはいえ、患者様にとってむし歯かそうでないかを見極めることは困難ですから、気になる部分があればお気軽に当院にご相談ください。また、できるだけ定期検診を受けられることもおすすめします。

むし歯治療について

「むし歯」の治療というと、むし歯になってしまった部分とその周辺を削りとり、銀歯などの詰め物をするという治療法が一般的です。さらにむし歯が進行していれば神経をとるなどの処置を行うこともあります。しかし、このような治療方法は、歯へ大きなダメージを与えてしまい、歯の寿命を縮めてしまうといったデメリットも持ち合わせています。
当院では、むし歯の早期発見が何よりも重要と考え、できるだけ歯を削らない治療を心がけています。そして、むし歯をただ治療するだけではなく、なぜその場所にできてしまったのか、原因を探り出していくことも大切なポイントです。治療後には定期検診と、丁寧なブラッシング指導で予防にも努めています。

POINT歯医者が怖いという方も安心の「痛みを抑えた治療」

「むし歯の治療は痛くて怖い」という、イメージをお持ちではないでしょうか。当院では治療時の痛みを和らげるために、麻酔を用いた治療を行っております。
痛みをほとんど感じることなく治療できる麻酔は、患者様へかかる負担を大幅に軽減させる効果的な方法です。治療時間も長めに設定しており、痛みを感じさせないよう細心の注意を払いながら治療を行っていきます。
治療を始める前に患者様のご要望などを細かくヒアリングさせていただき、患者様お一人おひとりに合わせた適切な治療方法をご提案いたします。

POINT進行段階に関わらず、初期の検査からマイクロスコープを使用

マイクロスコープは患部を拡大して見ることができるので、肉眼だけで治療をするよりも精度を大きく向上させることができます。例えばむし歯治療であれば、初期段階でも悪くなっている部分を細かく見分けることができますから、削るべき部分をしっかりと除去し、健康な部位をできるだけ残す治療が可能となります。削る量が多いほど歯を失うことに近づきますから、残せる部分が増えることは患者様にとって大きなプラスです。
また、精度が高い治療ができれば詰め物・被せ物の耐久性も向上できますから、患者様のお口の健康を守ることにつながります。

お悩みに合わせた
当院のむし歯治療

初期段階のむし歯治療

  • 歯が黒いのが気になる
  • 歯が欠けた
  • 時々噛むと痛い

この様な場合は、むし歯の可能性があります。
まだ初期段階ですので、当院では下記のような治療を行います。

コンポジットレジンによるむし歯治療

むし歯が初期状態のうちに治療に入ることができれば、削る量も少なくて済みます。エナメル質の部分だけを除去する程度なら、コンポジットレジンと呼ばれる合成樹脂を充填して治療を完了できます。
その日のうちに治療が終わるケースも多いので、皆様にとっても早く歯科医院に来るほど楽です。
コンポジットレジンは色のバリエーションも多いので、見た目の違和感がほとんどないように仕上げられるメリットもあります。

中期段階のむし歯治療

  • 歯がズキズキ痛い
  • 水や甘いものがしみる

この様な場合は、むし歯が中期まで進行している可能性があります。
当院では極力神経を残す治療に取り組み、また歯を削った後も
審美性に優れた詰め物・被せ物を多数用意しております。

MTAセメントを使った歯髄保存療法

MTAセメントとはケイ酸カルシウムなどから作られた素材で、歯の石灰化を高める作用があることに加えて抗菌性もあり、人体にも優しい特徴を持っています。
むし歯が神経まで達している場合でもMTAセメントを使えば殺菌と封鎖を兼ねることができ、神経を除去する可能性を下げることができます。神経を抜くと歯は急激にもろくなりますから、神経を抜かずに治療を完了できることは、できるだけ歯を残して患者様のお口の健康を守ることにつながります。

インレー・クラウンによるむし歯治療

むし歯が進行して削る部分が多くなると、詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)でカバーする必要が出てきます。削った部分が比較的小さければ詰め物で、大きくなれば被せ物で対応します。
詰め物・被せ物を使う治療では型取りをしたあと、技工物を作製して装着する工程が必要なので複数日の通院が必要となります。
当院では患者様のご要望にお応えできるよう、審美性に優れた様々な詰め物・被せ物をご用意しております。

審美治療

後期段階のむし歯治療

  • 激しい痛みが頻繁に発生する
  • 熱い食べ物や飲み物がしみる

この様な場合は、むし歯が後期まで進行している可能性があります。
当院ではなるべく歯を残すことができるよう
マイクロスコープを使った根管治療を行っています。

精密根管治療

根管とは歯の神経が入っている非常に細い管です。むし歯で神経を除去した後は根管内に侵入した細菌を除去する必要があり、これを根管治療と呼びます。根管治療がしっかりできていないと根管内で菌が繁殖して再治療することになりますから、非常に重要な治療です。
根管は細いうえに曲がりくねっていることもあるので、肉眼で内部を見ることはできません。そのため、当院ではマイクロスコープを使用して精度が高い「精密根管治療」を行っています。

根管治療専門サイト

抜歯をした場合の治療法

むし歯が激しく進行すると歯の大部分が溶かされてしまい、歯の根にあたる部分だけが残る状態になります。できるだけ歯は残したいとは思いますが、状況によって抜歯する場合もあります。抜歯後は入れ歯・ブリッジ・インプラントのいずれかで歯を補う必要があります。

ブリッジとインプラントはどちらが良いのか?

ブリッジを入れるためには周囲の歯を削る必要がある為、インプラントがお勧めという話を聞いたことがあるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。当院はまず患者様のお口の中の状況を確認して提案を行います。
ブリッジとインプラントの予後の経過を報告するエビデンスでは、ブリッジの両隣の歯に神経が残っていれば寿命的に大差はなく、ブリッジの両隣の歯に既に神経が無い場合はインプラントの方が長く持つとされています。

このように科学的根拠を持って診療にあたることで、当院は患者様のお口の健康にプラスになることを第一に考えています。

むし歯治療の後は定期検診へ

当院ではむし歯の治療後には定期検診へ移行することをおすすめしています。
悪くなった部分を削って詰め物や被せ物でカバーした後も、お口の中の環境が改善できていなければ再発のリスクが高いからです。
定期検診ではむし歯や歯周病の検査に加えて、フッ素を塗布し、セルフケアを向上するための指導を行うなどして、
トラブルが起きにくい環境を作ることをお手伝いします。
また、むし歯が再発してしまったとしても、検診に来ていれば早期のうちに治療することもできます。

予防処置

むし歯治療(根管治療)の
症例

  1. むし歯治療(根管治療)の術前

    術前

    むし歯治療(根管治療)の術後

    術後

    年代/性別 29歳/女性
    主訴 7年前に治療した歯が腫れてきて、他院を受診したら抜歯と言われた。歯を残したい。
    治療方法 CTにて診断後、マイクロスコープにて根管治療。バイオセラミックスとMTAによる、根管充填。
    費用 根管治療 13万円
    MTA根管充填 3万円
    ファイバーポスト 2万円
    メリット MTAを使うことによって、早い治療が期待できる
    デメリット コストがかかる
    むし歯治療(根管治療)の術前全体画像

    術前にCTを撮影すると、神経の取り残しを疑う根管治療があり、周囲の骨が大きく溶けています。

  2. むし歯治療(根管治療)の術後全体画像

    根管充填にMTAを用いることで、6ヶ月で溶けていた骨は回復しました。

    ここまで回復すると、抜歯をする必要は全くありません。
    患者さんは大変喜ばれていました。

症例一覧はこちら

黒い点(むし歯)以外の
歯が黒い原因と対処法

原因① 着色・タバコのヤニによるもの

歯が黒くなる原因の一つに飲み物や食べ物、タバコのヤニなどからくる着色があります。特にコーヒーやタバコは黒い着色になりやすい原因として知られています。
むし歯であれば発症した特定の歯だけが黒くなりますが、飲食物やタバコの着色であれば全体の歯で起こることが一般的です。ただし、歯が重なった部分があったり、ブラッシングしにくい部分があったりすると、そこについてはより着色が強い場合もあります。着色は病気ではありませんので痛みが伴うことはありません。 着色はブラッシングなどで取れる場合もあるので、むし歯との区別はこの点で可能です。

当院で出来る対処方法

クリーニングを受ける

当院ではPMTCというクリーニングメニューを提供しています。PMTCは専門性を持つ歯科医師や歯科衛生士が専用機器を使って行う処置です。歯垢や歯石を除去する目的も持っていますが、着色を落とすことにも有効です。
PMTCはホワイトニングのような漂白する行為ではありませんが、歯の本来の白さを取り戻すことが可能です。

予防処置

ホワイトニングをする

ホワイトニングは歯の着色を取る手段として有効です。当院では院内で提供するオフィスホワイトニングと、患者様ご自身に施術していただくホームホワイトニング、その両面を取り入れたデュアルホワイトニングを行っています。
また、院内でのホワイトニングでは神経を抜いた歯の黒さにも対応することができます。

ホワイトニング

原因② 詰め物・被せ物によるもの

詰め物・被せ物によっておこる歯の黒さは実在していますが、一般の人にはなかなか判断しにくい要因です。
保険診療で利用される銀歯の、銀イオンが溶け出すことが歯ぐきが黒ずんでくる大きな要因になります。また、詰め物・被せ物は時間とともに劣化していくので、黒く変色していくこともあります。
詰め物・被せ物に関連がないのに黒くなっている部分は、むし歯の発生による可能性があります。また、詰め物や被せ物は実際の歯との間のすき間をゼロにすることはできず、そこに菌が侵入するとむし歯を再発してしまうリスクが高まります。

当院で出来る対処方法

詰め物や被せ物を作り直す

天然歯や詰め物・被せ物への飲食物やタバコなどの着色であれば、PMTCなどのクリーニングの施術で落とすことができます。一方、詰め物・被せ物の劣化による黒さであれば、技工物を再作製することが有効です。
また、詰め物・被せ物の周辺も含めてむし歯が発生したことによる黒さであれば、治療を進める以外ありません。

審美治療

原因③ 神経を抜いたことによるもの

むし歯の進行によって神経に侵食が及んだ場合、神経を抜かざるを得ないことがあります。すると歯に栄養がいきわたらなくなりますから、次第にその歯は黒ずみ始めて、徐々に目に見えるほど黒くなります。

当院で出来る対処方法

ホワイトニングをする

当院では、神経を抜いた歯の黒ずみを除去するホワイトニングを提供しています。この処置をすれば、他の歯と同程度の白さを得ることが可能です。一般的なホワイトニングなら自分で施術する方法もありますが、神経を抜いた歯のホワイトニングは院内のみでできる処置です。

ホワイトニング

原因④ 歯石によるもの

歯ぐき近辺に溜まる歯石は実は白ではなく黒いことが知られています。歯石によってできた黒い部分は触れてみるとザラザラ感がありますし、周辺より盛り上がっていることから歯石だと判別できるでしょう。
さらに歯ぐき付近以外にも歯石がついてその表面が黒くなるケースもあります。これも触れてみるとザラザラ感があることや、周辺から盛り上がっていることで見分けることが可能です。

当院で出来る対処方法

クリーニングを受ける

歯石そのものや、歯石についた黒ずみは個人で行うブラッシングでは除去できません。しかし当院にお越しいただければ、さほど長い時間を使わなくても歯石を除去することができます。そしてそれに付随する黒さも取り除くことが可能ですので、歯の黒さが気になっている方はお気軽に当院にご相談ください。

予防処置