当院の小児歯科
症例
阿倍野区から来院。前歯をぶつけて欠けてしまった8歳女児のケース
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年代/性別 8歳/女児 主訴 前歯をぶつけて欠けてしまった 治療方法 CTにて診断後、ダイレクトボンディングによる修復/td> 費用 ダイレクトボンディング ¥33,000×2 メリット 歯を残す事でができる デメリット 歯科医師に高い技術が求められる こちらの歯は、大人の歯ですが大きく欠けてしまったいます。
ただ、ぎりぎり神経までは到達していなかった為、神経はこのまま保存し、ダイレクトボンディングにて修復することにしました。
また、隣の歯についても、小さく書けてしまっていたため、そこも同様にダイレクトボンディングを行います。 -
こちらがダイレクトボンディング後の写真です。
使用するレジンの色味をいくつも使い分けることで、天然の歯に見えるように充填しました。
詰め物をしている感じもなく、治療したと分からないくらいに修復することができました。今回のような外傷で、歯をぶつけてしまった場合、何年か経過した後に神経が死んでしまうということもあります。そのため、2年以上は必ずレントゲン撮影、電気歯髄診などを行い、神経が生きているかどうか経過観察は欠かせません。
また、当院では、神経に到達してしまった場合でも、ケースによっては「歯髄温存療法」という神経を保存できる治療も行っております。
ご自身の歯を残したいと考えている方はお気軽にご相談ください。
大阪市から来院 他院の検診で大丈夫だと言われたが神経まで及ぶ虫歯
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術前
術後
年代/性別 10代/女性 主訴 他院で「小さい虫歯なので経過観察」と言われたが、不安を抱きお母様と来院されました。 治療方法 CTにて診断後、ラバーダム防湿を使用した歯髄温存療法、セラミック 費用 診断料 ¥16,500
歯髄温存療法 ¥66,000
オールセラミックスインレー ¥88,000メリット 神経を残す事でができる デメリット 歯科医師に高い技術が求められる 右下の7番に虫歯があり、6番にはジルコニアの詰め物が入っていましたが、不幸なことに、6番の治療中に誤って隣接する7番の歯を削ってしまいました。その結果、7番の前方にあるエナメル質が失われ、象牙質が露出しました。象牙質は感染に対して脆弱であり、保護されていない状態であれば、虫歯になる可能性があり、治療が必要です。
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なんと、経過観察と言われていた右下の7番の虫歯は、神経にまで進行していました。
10代から20代の歯は象牙質が脆弱であり、外見上小さな虫歯でも内部で急速に進行することがあります。
特にこの年代は象牙質が脆いため、神経に至るまでの穴が一気に開いてしまうことがあります。 -
当院では必ずラバーダムを使用して湿度管理を行いながら治療を行っており、神経が露出していても歯髄温存療法を実施することができます。
歯髄温存療法を行った後のレントゲン写真はこちらです。後日、歯に電気を流して神経が無事であることを確認した後、セラミックスの詰め物の型取りを行い、完成した詰め物を挿入して治療を完了します。
見た目では小さな虫歯と判断されることがありますが、もしラバーダムを使用せずに治療を行っていた場合、この歯の神経を抜くことが必要となっていました。
- Q 子供の乳歯がむし歯になったのですが、永久歯が生えてくるので治療は必要ありませんか?
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乳歯でもむし歯は放置してはいけません。乳歯の時期にお口の中の環境が荒れていると、永久歯が生えてきてからも影響するからです。また、自然に生え変わる時期より早くむし歯で乳歯を失うと、永久歯の生え方に影響が出て、歯並びが悪くなることもあります。
さらに放置すればお子様が痛みで苦しむことになりますから、できるだけ早めに治療を受けましょう。
小児歯科について
子供の歯(乳歯)は、大人の歯(永久歯)に比べて少し柔らかくデリケートな性質です。5~6歳ごろから徐々に乳歯が抜け始め、乳歯がすべて生え変わるころには、20本だった歯が28本の永久歯へと変わります。
最初に奥歯から永久歯が生え始め、「咬む力」が十分に身についたころ、前歯から順に抜け始めていきます。この生え変わりの時期に気をつけていただきたいのが、歯ぐきや出始めた歯をいじらないようにすることです。お子様の歯並びを気にする方は多くいらっしゃいます。いじることで歯の向きがおかしくなったり、歯並びに問題が起きてしまう場合があるため注意する必要があります。
食後のブラッシングは子供の歯のためにとても大切なことですが、磨き方や仕上げ磨きなどが難しいと感じる方も少なくありません。小児歯科では、ブラッシング指導や適切な歯のケアの仕方などをアドバイスし、子供の歯とお口の健康をトータルにサポートいたします。
お悩みを解決する
当院の小児歯科メニュー
- 子供のむし歯が心配
- 将来、歯医者に通えない子供にしたくない
- 嫌がって歯磨きをさせてくれない
- いつまで仕上げ磨きすればいいかわからない
この様な場合は、一度当院の小児歯科を受診ください。
今のお悩みを解決するだけでなく、
将来にわたって子供がむし歯で悩まないための
取り組みを行っております。
フッ素塗布
歯質を強化してむし歯を防ぐ
フッ素は歯質を強化する働きを持っており、定期的に塗布すればむし歯を予防することができます。市販の歯磨き剤などにもフッ素配合のものはあり、それなりの効果がありますが、歯科医院では高濃度のフッ素を扱えますから、3ヶ月に1回程度の処置でより高い予防効果を得られます。
ブラッシング指導
正しい歯磨きの方法を習得
お子様のお口の中の状況は刻々と変化していくので、成長に合わせて磨き方も変えていく必要があります。当院にお越しいただければ、段階と状況に合わせたブラッシング指導をていねいに行います。成長の段階にもよりますが、お子様ご本人に歯磨きの重要性や方法を教えることができますし、親御様には仕上げ磨きの方法やケアするポイントなどをレクチャーします。ぜひ親子で一緒に当院にお越し下さい。
乳歯と永久歯の違い
乳歯は永久歯に比べて表面のエナメル質やその内側の象牙質が薄く、強度的にも弱い特徴を持っています。そのため、むし歯にかかってしまうと大人の歯よりも進行が早く、神経までむし歯が達してしまう可能性も高いことが知られています。
お子様の場合は永久歯に生え変わっても、やはり大人の歯よりはむし歯にかかりやすい傾向が見られます。乳歯も永久歯も生え始めの時期はリスクが高いので、歯が生え始める時期に一度当院にお越しいただき、その後も定期的に検診を受けることをおすすめします。
大切なお子様の歯を、当院と一緒に守っていきましょう。
子供がむし歯になる
原因と悪影響
家族にむし歯の人がいることが
原因の1つ
人間は生まれた瞬間にはむし歯菌には感染していません。しかし、成長の過程で周囲の人から感染しますので、親御様やご家族にはできるだけ注意していただくように提案しています。
生後1歳7ヶ月からのおよそ1年間、乳歯が生えそろうタイミングが感染しやすい時期として知られており、この時期を過ぎれば感染リスクが減っていくので、唾液や箸などからの感染を注意してください。
また、定期的に健診を受けることもお子様のお口の健康維持に役立ちます。
子供のむし歯を放置したときの
悪影響
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偏食になりやすい
むし歯になると痛みや噛みにくさから食べにくいものも増えるので、固いものを嫌がるなどの傾向が出やすくなります。偏食になる前にしっかりケアしましょう。
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顎が十分に発達しない
食べ物を噛む動作は、あごの成長を促進する作用を持っています。そのため、むし歯で噛みにくい状態が続くとあごの適切な成長が阻害されることがあります。
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むし歯のリスクが高まる
むし歯菌は増えやすい環境があるとどんどん増殖します。そのため、むし歯ができた環境を放置すると他の歯もむし歯にかかるリスクが高まります。
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永久歯の歯並び
乳歯をむし歯で失ってしまった場合、周囲の歯が空いたスペースに傾き始めることから、次に生えてくる永久歯の並び具合に悪影響が出ます。
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永久歯の発育を妨げる
乳歯の状態でむし歯にかかってしまい、神経まで達した場合はその下に控えている永久歯の成長を阻害することがあり、形状や色合いに悪影響が出ます。
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集中力がなくなる
噛む動作は脳の発達にも影響を与えますが、むし歯で噛む回数が減ると脳に適切な刺激が伝わりにくくなります。また、痛みがあると集中力も低下します。
子供のむし歯を防ぐための
7つの生活習慣
お子様のお口の健康を守り、むし歯を予防する方法はブラッシングだけではありません。ここからは日常の生活の中で気を付けるべきポイントを紹介します。正しい知識を持ってお子様のお口の環境を健全なまま維持しましょう。
歯磨きとうがい
なんとなくブラッシングする時間を確保するだけではむし歯は防止できません。適切なブラシの動かし方や余分な力をかけないようにする方法を学び、歯垢が溜まりやすいポイントを知って、適切なケアを行いましょう。
また、1歳半くらいになるとブクブクうがいを習得させて、お口の中を綺麗にすすぐ技術を身に付けさせましょう。
ダラダラ食べない
ダラダラと食べる時間が長いと、お口の中が酸性に傾いたままで歯が溶けやすくなってむし歯のリスクが高まります。食事はある程度時間を決めて、終わったら歯磨きやうがいをするように努めましょう。また、間食もダラダラと続けないようにする習慣をつけましょう。
ジュース・スポーツドリンク・
乳酸菌飲料をやたらに与えない
一般的なスポーツドリンクは、運動時に消費したエネルギーの補給も目的としているので多くの糖分を含んでいます。また乳酸菌飲料も糖分が多いことで知られています。そのため、日常的に飲むのはお茶や牛乳に変えることをおすすめします。糖分を含む飲み物は食事やおやつの時のみと決めれば管理しやすくなるでしょう。
よく噛むように食事の工夫をする
噛む回数が多いと唾液の分泌も多くなります。唾液は食べ物のカスを洗い流してくれるばかりでなく、酸性に傾いたお口の中を中性に戻す働きもあるので、むし歯や歯周病の予防に重要な役割を持っています。そのため、食物繊維を含む食品や少し固いものを意識してお子様に食べさせて、適切な唾液の分泌を促しましょう。
フッ素・キシリトールを
生活に取り入れる
フッ素は歯質を強化してむし歯予防に役立ちますし、キシリトールはむし歯菌の増殖を防ぐ作用を持っています。そのため、フッ素配合の歯磨き剤やキシリトールのガムなどを日常生活に取り入れてみましょう。
これらを取るだけでむし歯にかからないというわけではありませんが、むし歯予防のモチベーションを維持することにも役立ちます。
断乳のすすめ
1歳半頃になると、お子様のお口の中にもむし歯菌が生息している可能性が高いと言われています。母乳そのものはむし歯に影響することは少ないですが、授乳しながら寝かしつける行為はダラダラ食いと同様にむし歯のリスクを高めます。また、母乳でなくミルクの場合も、哺乳びんを長時間加えさせることが同様の作用があるので、時期を見て断乳を考えましょう。
甘いものは3歳まで控える
3歳未満のお子様には、甘味が強い食べ物や飲み物を与えることは好ましくありません。味覚が十分に発達していない時期に甘いものを与えると、適切な味覚の成長を阻害し、甘いものばかり好むようになる可能性があります。すると、むし歯だけでなくさまざまな弊害を起こしやすくなりますし、野菜などを好まなくなることも知られています。