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虫歯治療で来院したが矯正治療が必要となった患者様
天王寺駅から徒歩1分・マイクロスコープを用いて治療をしている歯医者『松川デンタルオフィス』の金丸です。
今回は虫歯治療を主訴に来院したが矯正治療が必要となった患者様をご紹介いたします!
まずはパノラマ写真と口腔内写真をご覧ください。


主訴は左右の7番目がしみる症状があるとの事でした。
写真で見てもわかるようにかなりすり減ってしまっており、2層目の象牙質が露出してしまっています。
表層のエナメル質とは違って感染に対する抵抗や強度がないためこの歯は治療が必要となります。
しかし当院は総合診療です。悪い歯を直すだけでなく、こうなってしまった原因からアプローチしていきます。
ではこの方の歯並びをもう少し詳しく見てみましょう。

かなりガタガタの歯並びをしていますね。
これは「叢生(そうせい)」という歯並びに分類されます。
下からの噛み合わせを見るとよくわかるのですが、前歯が前に突き出ており、下の歯と当たっていません。
理想の噛み合わせは上の前歯が下の前歯に少し被るくらいが良いとされています。
この状態だと、奥歯がずっと噛み合ったままのため、かなり大きい負担がかかります。
上下の歯列写真を見ても、奥歯の方ばかりすり減っているのがわかると思います。
この歯並びのまま治療しても、奥歯の圧によって、いずれ割れてしまうのが目に見えてしまいます。
また皆さんは8020【ハチマルニイマル】はご存知でしょうか?
8020【ハチマルニイマル】とは、日本歯科医師会が推進している運動で、
「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という健康指標です。
今現代では、100歳時代と言われていますので、自分の歯で生涯食事をするという意識が全国的に広まっています。
しかし、今回の症例のような反対咬合や、オープンバイト(前歯が上下当たっていない)等の不正咬合の場合8020【ハチマルニイマル】の達成率は0%という統計が出ています。
0%とは驚きですよね。
このことを患者様にしっかりと説明し、矯正の必要性を理解いただきました!
虫歯がある状態で矯正は始められないので、まずは治療から行い、矯正をスタートしました!



期間は2年半程です!とても綺麗に並びました!これでバランスのとれた咬合を獲得できたので、「8020」も達成間違いなしです!
矯正終了直後はとても不安定な状態のため、固定するためのリテーナーという装置を付けて経過を見ます。
矯正は審美的な目的でされることが多いですが、当院ではかみ合わせのバランスを整えるために矯正治療を提案することが少なくありません。一見綺麗な歯並びをしていても奥歯の詰め物ばかり取れてくる、治療痕が奥歯ばかり、などの症状がある人は1度ご相談ください!
この治療の担当者

松川 裕樹Dr.Hiroki Matsukawa
日本有数の日本顕微鏡歯科学会の認定医です。精密な治療を行うために全チェアーにマイクロスコープを導入しているだけでなく、日々歯科医療に関して研鑽を積んでおります。 実際にマイクロスコープを使用して精密な治療を行える歯科医師はまだ少ないのが現状ですが、当院では専門的な知識、経験、技術を持った医師が治療を担当致します。

沖田直也Dr.Naoya Okita
日本有数の日本矯正歯科学会の認定医です。松川デンタルオフィスでは、歯を動かすことに徹するプロフェッショナルと、理事長のような総合診療のプロフェッショナルが在籍しているため、見た目のみならず、機能面も重視した総合的な歯科医療を提供することができます。
所属学会
症例データ
| 年代/性別 | 30代/女性 |
|---|---|
| 症状 | 下の奥歯が痛い |
| 治療方法 | ラビアル矯正(ワイヤー) |
| 治療期間 | 2年半 |
| 費用 | 診断料:¥16,500- オールセラミックスインレー:¥99,000-×4 ラビアル矯正:¥847,000- 便宜抜歯:¥11,000-×4 インプラントアンカー:¥22,000-×2 保定装置:¥55,000- |
| 備考 | メリット:歯を残すことが出来る デメリット:歯科医・矯正医に高い技術が求められる |


