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左側の奥歯が痛くなったと思ったら、膿(根尖病変)ができていた患者様
天王寺駅から徒歩1分・マイクロスコープを用いて治療をしている歯医者『松川デンタルオフィス』の金丸です。
今回は「左の上下の奥歯が痛いという主訴で来院され、調べてみたら根尖病変が見つかった患者様」の症例をご紹介いたします!
まずはパノラマ写真と口腔内写真をご覧下さい。

今回の部位は左下7番です。
デンタル写真もご覧下さい。

以前、他院さんにて根管治療をしているようですが、残髄(神経が取り除けていない)ため、根の先で大きく骨が溶けてしまっているのがわかると思います。
歯周ポケットは10mmもあることから、
エンドぺリオ病変と判断しました。
エンドぺリオ病変とは、歯周病と根管の炎症が互いに感染しひろがりあい歯の神経が死んだり、歯周ポケットが広がったりすることをいいます。
つまり、根管の中からとポケットの外側からの両方から細菌が入ってしまっている状態なので、根管治療だけでは回復しない可能性があります。治療後3ヶ月経っても、根尖病変が縮小しなかったり、ポケットの深さに改善が見られない場合は外科処置を行います。
歯周治療(再生療法等)を行いポケットの改善を見る場合もありますし、歯肉をひらいてみてそこで初めて歯根にダメージ(歯根が割れたり、溶けてたり、穴が開いていたり)が見つかり残念ながら抜歯ということもあります。
今回はその可能性もきちんと患者様にお伝えし、根管治療から行っていくことになりました!
ここからは動画がありますのでぜひご覧ください
いかがでしたか?この後は本来ならば仮歯を装着して経過観察を行うのですが、
この方の問題はこれだけではありませんでした。
こちらの写真を見てください

下からのかみ合わせの写真です。
本来正常なかみ合わせは上の歯が下の歯に2ミリ程度被さるくらいがバランスのいいかみ合わせと言われています。
しかしこの方は黄色い矢印のところは下の歯が上に来てしまっている「反対咬合」と言う状態になってしまっています。このかみ合わせは奥歯にとても負担がかかるので治療をしても治りが悪かったり、破折してしまったりというリスクがとても高いです。
よって全体のバランスを整える必要があります。患者様にも理解いただき、矯正治療を進めることになりました。
そのため、根管治療の後は矯正用の仮歯をつけていきます!

当院は歯の治療と矯正を両方行っているため、治療の経過観察を行いながら矯正を進めることができます!
こちらが治療から6ヶ月後のデンタル写真です

根の先に広がっていた根尖病変はなくなり、しっかり骨が回復しました!
ポケットの深さも10mmから5mmへと浅くなり経過良好のため、外科処置は必要ないとの判断でした!
矯正は現在も行っていますが、こちらも順調に進んでいます!これで長期的な予後が期待できるでしょう!

当院は総合診療です。患者様の主訴だけでなく口腔内全体をしっかり診察し、適切な治療を提供します!気になった方はぜひお気軽にお問い合わせください✨
症例データ
| 年代/性別 | 40代/女性 |
|---|---|
| 症状 | 奥歯が痛い |
| 費用 | 診断料:¥16,500 感染根管処置:¥154,000 リトリートメント: ¥44,000 ファイバーコア :¥38,500 オールセラミックス :¥187,000 治療用セラミックス:¥55,000 矯正診査量:¥55,000 インビザライン(非抜歯):¥990,000 保定料:¥55,000 |
| 備考 | メリット:歯を残すことが出来る デメリット:歯科医に高い技術が求められる |


