天王寺から歩いて徒歩1分マイクロスコープを用いて診療を行っている歯医者「松川デンタルオフィス」衛生士の下村です。

今回は過去に根管治療を行った歯が痛むという主訴で来院されたケースをご紹介致します。

右下の矢印の歯2本に痛みがあるそうです。

この歯はどちらも過去に神経の治療を行っています。

では、こちらの歯のレントゲンとCTを確認してみましょう🔍

根っこの先が黒く写っているのがわかりますか？

これは根尖病変といって膿が溜まっている状態です。

歯の周りの骨(歯槽骨)が溶けています。

神経の取り残しと感染が残っているので、再治療が必要です。

この状態では痛みが出て当然です💦

銀歯を外すと、かなり大きな虫歯が出てきました、、

虫歯を除去して根管治療をするための準備をしていきます。

しかし、虫歯が大きかったため、虫歯を全て除去すると残った歯は歯茎より下になっていました。

フェルールを獲得するために、歯茎を切って歯を歯茎の外に出す歯冠長延長術が必要になります。

⚠️フェルールとは⚠️

歯冠修復において、歯茎から高さ約2mm以上の健康な残存歯質があると、その周囲を被せ物がリング状に把持し、歯根破折を防止する効果（フェルール効果）があります。

被せ物の治療をするにあたって無視してはいけないのがフェルールです。

治療の流れとしては、根管治療後に、歯冠長延長術を行い、仮歯での経過観察が終了したら、セラミックスの被せ物を装着です！

歯冠長延長術を行った後の写真がこちらです。

上段が術後1週間後で縫合の糸がまだ残ってます。

下段が2週間後で抜糸を行った後です。

歯茎に埋もれていた歯が出てきてるのが確認できますね！

これでフェルールの獲得は完璧です👍🏻

そして仮歯を装着して、経過観察に入りました。

※経過観察は6ヶ月行います。その期間は仮歯で噛め状態にしていますので、日常生活はなにも問題なく過ごしていただけますので、ご安心下さい。

経過観察が終わりレントゲンとCTを撮影しました。

術前と術後の比較がこちらです！

根尖病変も無事回復し、初診時にあった痛みも改善されました！

これからセラミックスの被せ物を入れる予定になっています☺️

いかがでしたか？

当院では「歯を大切」にしている患者様に寄り添い診療を行わせていただいています。

・治療を繰り返すが痛みが改善しない

・抜歯と言われたができれば保存したい

・被せ物や詰め物が何度も外れる　　等々

お口のことでお悩みの方は、お気軽にお問い合わせお待ちしております☺️

この治療の担当者

松川　裕樹Dr.Hiroki Matsukawa

日本有数の日本顕微鏡歯科学会の認定医です。精密な治療を行うために全チェアーにマイクロスコープを導入しているだけでなく、日々歯科医療に関して研鑽を積んでおります。 実際にマイクロスコープを使用して精密な治療を行える歯科医師はまだ少ないのが現状ですが、当院では専門的な知識、経験、技術を持った医師が治療を担当致します。

所属学会

公益社団法人　日本口腔インプラント学会
一般社団法人　日本顕微鏡歯科学会 認定医
一般社団法人　日本歯内療法学会
日本アライナー矯正歯科学会

修了コース

CERIエンドセミナー
SBC歯周形成外科コース
デンタルアーツアカデミー　破折器具除去コース
デンタルアーツアカデミー　米国式根管治療理トリートメントを極める。
デンタルアーツアカデミーミラーテクニック道場ハンズオンコース
スーパーぺリオ塾
マイクロプラスチックサージェリーアドバンスコース