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天王寺区から来院 他院で歯髄温存療法をしたが失敗した症例
天王寺から歩いて徒歩1分マイクロスコープを用いて診療を行っている歯医者「松川デンタルオフィス」歯科衛生士の久米です。
今回は17歳男子高校生の症例です。
最近は10代の患者様もご家族と一緒に来院される事が増えました。
今回はどういった症状があるのでしょうか、、
初回はX線レントゲンや口腔内写真などデータ撮りを行い、院長が診断をしカウンセリングをしております。
今回の患者様はお母様とご来院されました。
お母様は歯科医師の方で、お子様の過去の治療内容を詳しくお話していただきましたので主訴内容の過程をより細かく把握することができました。
主訴は左上6番の歯にフィステルができたとのことでした。
歯肉に吹き出物のようなものがありますがこれがフィステルです。
フィステルは根尖に膿が溜まり、骨を溶かして粘膜を突き破って歯肉外に現れます。
数年前に虫歯治療を行い、露髄(虫歯が大きく神経が露出)したのでダイカル®️という薬剤を使用し、レジン充填をしています。
しかし、ダイカル®️というのは露髄するギリギリの歯質に充填し、第二象牙質の形成を促進し、神経を保護するものです。
今回のように露髄した場合は、MTAセメントを使用する必要があります。
また、ラバーダムの使用は無かったとの事なのでMTAセメントを使用していたとしても、歯髄温存療法の成功率は極めて低かったでしょう。
左上6番はフィステルがあるので失活しています。(神経が死んでいる状態)失活歯は感染根管治療を行う必要がありますので現状説明をし、治療介入しました。
過去に治療した古いレジンを除去し、感染根管治療、支台歯形成までの動画をご覧ください↓↓
X線デンタル
①術前
②根管長測定し、根尖まで穿通しているか確認
③根管充填材が根尖まで充填されているか確認
④支台築造が隙間無く充填されているか確認
全ての工程で一つずつ丁寧に確認します。
フィステルも消失していることが分かります。プロビジョナルを装着したので6ヶ月間経過観察をします。
当院に来院される患者様は今回のように、過去に治療をしたが予後不良の症例が殆どです。
なぜ予後が悪いのか、、
・データ不足による診断ミス
歯科衛生士という職業上、家族や友人からよく歯の相談をされます。その際に、「レントゲンはどうだった?」「CTではどうなっていた?」とまずは所見のデータを診て診断をしてもらったか確認しますが、殆どが「レントゲンは撮っていない」「口の中を診てもらっただけ」「特に問題無いと言われた」と返答されます。
口腔内を診る事は勿論大事ですが、それだけでは診断出来ません。
X線デンタルを撮ったとしても、CTでは違う像に写ります。逆も然りです。
口腔内所見、X線レントゲン、CT、口腔内写真、電気歯髄診断、、等全て行った上でも実際歯を切削してマイクロスコープで診て初めて状態を診断出来ることも珍しくありません。
まずは必要なデータを全て揃えた上での診断をしてもらっているかが重要です。
・治療の際にラバーダムや完全防湿を行っているか
当院では感染除去の治療の際は必ず唾液や血液感染をしないようラバーダムを使用します。
どれだけ技術が高い場合でも口腔内細菌が患部に入ってしまえば治療は失敗です。
口腔内の治療は常に細菌に晒されているのでとてもシビアに治療をしなければなりません。その為にはラバーダムは必須です。
・治療後のアフターケア
治療をして通院終了していませんか?
治療後のメインテナンスがとても重要になります。当院ではメインテナンス毎に口腔内写真を撮影し、常にbefore、afterをチェックして小さな変化が無いか確認しております。
虫歯治療が終了しても、歯周病に罹患していると予後不良になります。
口腔内細菌は常に存在しますので、コントロールする必要があります。
ホームケアを徹底する事、定期的にプロフェッショナルケアを受診することが口腔内の健康を維持するのに必須になります。
皆さん歯科医院にはどれくらいのペースでメインテナンスで通われていますか?
今の口腔内の状態はどうなっているかご存知ですか?
ご自身では気付けない問題点を早期発見で治療すると、費用も時間もより抑える事が出来ます!
何か気になる事がある方、健康向上のために是非松川デンタルオフィスにお越し下さい😊
この治療の担当者

松川 裕樹Dr.Hiroki Matsukawa
日本有数の日本顕微鏡歯科学会の認定医です。精密な治療を行うために全チェアーにマイクロスコープを導入しているだけでなく、日々歯科医療に関して研鑽を積んでおります。 実際にマイクロスコープを使用して精密な治療を行える歯科医師はまだ少ないのが現状ですが、当院では専門的な知識、経験、技術を持った医師が治療を担当致します。
症例データ

年代/性別 | 10代 男性 |
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治療方法 | 感染根管治療 |
費用 | 診断料 ¥16,500- 感染根管治療(大臼歯)¥154,000- ファイバーコア ¥38,500- オールセラミックス ¥187,000- |
備考 | メリット/歯を保存することができる デメリット/歯科医師に高い技術が求められる |