天王寺から歩いて徒歩1分マイクロスコープを用いて診療を行っている歯医者「松川デンタルオフィス」衛生士の岡です。

今回は右上奥に痛みがあるという患者さんのケースをご紹介します。

この歯は神経の治療をすでにしており、セラミックスが入っている状態でした。

CTで見てみると明らかな神経の取り残しやきちんと封鎖されていない根管があり

それが原因で痛みを引き起こしていました😩

いつも通り、ラバーダム防湿をかけ根管治療を行い

仮歯まで入れます。

通常であれば経過観察後にセラミックスを入れていきますが…

そもそも、この方はなぜ神経を抜かないといけなくなってしまったのか？

歯並びが悪いところはセルフケアしにくそうですが、とても丁寧にブラッシングしてくれているので虫歯になりやすいというわけではなさそうですよね。

ちなみにこの歯の1本手前も、神経がありませんでした。

その原因はというと

「噛み合わせ」です！

この方の正面観をしっかり観察してみましょう。

左上の犬歯が他の歯より上の位置にあり、

全く噛み合っていません。

それによって左が上手く噛めず右の歯ばかりに負担がかかっているのです。

片方だけに負担がかかると…

・治療した歯が欠けたり取れたりを繰り返す

　　→2.3回繰り返すと神経にまで到達してしまう

・虫歯じゃないのに痛みが出る

　　→強い力がかかると神経は死んでしまう

という事が起きてしまいます💦

なので、根管治療をしっかりしても良い被せを入れても痛みが引かない可能性があります。

噛み合わせのバランスをよくしてあげる為には矯正が必要です。

見た目を良くするイメージが強い矯正治療ですが

見た目だけではなく噛み合わせを整えてあげることが目的なのです！

患者様にも矯正治療を必要性を説明し、スタートしていきます✨

実際に、初期ではまだ噛み合わせが整っていないので

噛んだ時の痛みは時々ありましたが、だんだんバランスが整ってくるにつれて症状はなくなりました✨

矯正治療が終了した状態がこちらです。

見た目も綺麗になり、繰り返していた右上の痛みも今は全くありません✨

右上の根管治療を行った歯は矯正用の仮歯なので今からオールセラミックスを入れていきます😊

噛み合わせが悪い状態では

治療をしてもまた同じ事を繰り返し、様々なトラブルを起こす原因になります。

当院では、ただ虫歯治療をする　という訳ではなく

お口全体をしっかりと診てこれから起こり得るトラブルを予測し、原因などをきちんとご説明いたします✨

少しでも気になった方は気軽にご相談ください！