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根管治療/再根管治療

歯性上顎洞炎

 

天王寺駅から歩いて徒歩1分の歯医者『松川デンタルオフィス』衛生士の山崎です流れ星

 

今回は歯性上顎洞炎の感染根管治療について紹介します!

 

この方は、左上の一番奥の歯に自発的な痛みを感じて来院されました。

 

レントゲン写真上でも確認できるぐらいの炎症が起きていていました

注)今後出てくる写真は上下同じ物ですが、分かりやすく加工したものが下の写真です

 

上顎洞の中にモコモコした影があります。

(*上顎洞頭蓋骨内の空洞)

 

原因としては、歯のなかにある神経が壊死ししたり、前回の根の治療で取り残した神経や感染源が腐敗する事により炎症が上顎洞の下の骨を貫通して上顎洞底部に炎症が拡がって起こります。

 

根の先に溜まった膿が自然に排泄されずに、上顎洞に感染が広まって上顎洞炎になってしまいます。

 

モコモコしているのは、粘膜が肥厚している状態です

 

<上顎洞炎の主な症状 >

・コンコンと歯をたたくと響く

・上の奥歯の周りの歯肉を押すと痛い

・何となく歯に違和感がある。

・鼻水が出る。

・鼻の奥で嫌な臭いがする。  

・目の下や、頬骨のあたりを押すと痛いまたは、腫れている。  

・横になった時に体勢を変えると鼻の奥で液体が流れる感じがする。  

・飛び跳ねたり、階段の昇り降りの振動で歯が響く感じがある

 

この歯の見た目は全く問題はありません。

 

 

通常であれば頬側や上顎側にプツっと膿の出口となる膨らみが出来ます。そうなると患者様ご自身も不快で気付く事が多いですが、この患者様はありませんでした。

それは、膿の出口が歯だけに収まらず上顎洞へ抜けていたからですガーン

 

 

膿は酸性なので、硬組織である歯も骨も溶かしてしまいますアセアセ

 

根の先が溶けてなくなっているのがお分かりいただけますか?

上顎洞底部の薄い骨も溶けてなくなってしまっています。

 

 

そして根管治療に入っていくと

根の先が溶けていた手前の頬側の根管内から膿が上がってきています。

 

しばらくは膿が止まる事なく、ずっと出続けていました。

 

2回目の根管治療の際も最初は膿が出ていましたが、治療をしていくと後半は鮮血に変わり、その後 出血も収まっていました!!

 

3回目の治療で出血や浸出液がなくなってるのを確認して、MTAセメントを充填。

 

MTAセメントが溶けてなくなってしまった根の先を封鎖して、上顎洞との壁になってくれますキラキラ

 

感染していた出入り口を封鎖する事で上顎洞の肥厚していた粘膜も元通りになり、根の周辺の骨も出来てきますお願い

 

歯は一度溶けてしまうと再製は難しいですが、MTAセメントを入れる事でセメント質の再製を期待しています。

 

感染が大きかった歯はすぐに被せ物を被せず、仮歯で半年程 経過観察を行います。半年後レントゲン撮影を行い、周りの骨が出来て来ていれば治療は成功してるので最終の被せ物を行います。

 

この方はまだ仮歯を入れて間もないので、経過観察中です。

自発痛も1回目の治療後から収まっているとのことでした。

 

皆様もお忙しい日々を過ごすなか、歯医者さんに行く時間が取れないという方も多いと思います。。

 

でも放っておけば手遅れになる事もありますので、早いうちに受診をして歯を残せるようにしましょうニコニコ

 

今年はこのブログが最後の投稿となります。

通院して頂いた皆様、今年も大変お世話になりました。

来年も良い年になるようスタッフ一同、心からお祈り申し上げます門松

 

では皆様、良いお年をお迎え下さい鏡餅

 

年末年始の休診日は12/28(土)PM1/5(日)となっておりますおせち

 

1/6(月)診療開始です!

来年もよろしくお願い致しますニコニコ