WEB診療予約

CASE

カテゴリー

以下クリックで各カテゴリーの症例がご覧いただけます。

治療後に痛みがあるマイクロスコープ診療根管治療/再根管治療外科治療

岸和田市からお越しの他院で歯根端切除を行ったが、良くならないという患者様

天王寺駅から徒歩1分、マイクロスコープを用いて診療を行う歯医者『松川デンタルオフィス』衛生士の中井です。

 

今回紹介する患者様は、他院で歯根端切除術を行ったが

2年経過しても良くならないとの事で来院されました。

 

歯根端切除術とは

根の先に膿がたまり、根管治療では完治しなかった場合

抜歯ではなく感染が残っている部分のみ摘出する方法です。

 

CTを見ると分かりますが、根の一部を切除された後がわかります。

 

さっそく治療に移っていきます!!

 

まず、被せ物を外してみるとコチラ…

 

感染がかなり残ってしまっています😨

根管治療を終え、根管内をキレイに感染の無い状態で外科治療に移るのが基本なのですが

この患者さんは、根管内を触らずに歯根端切除術を行われていました…(患者さん談)

 

根の先に膿が溜まってる状態の上、根管内には感染がたくさん残ってる状況では当然の事ですが、良くならないですね。

 

治療計画は、

1️⃣再根管治療にて感染を取り切る。

 

2️⃣既に歯根端切除術が為されている近心頬側は根尖の封鎖が無理なので、MTAセメントを用いる。

 

3️⃣経過観察後、頬側の骨が回復しなければ骨の再生オペを歯肉側からアプローチする。

としました。

 

松川デンタルオフィスの過去のデータでは根管治療のみで治癒するケースは約95%ですが、残りは外科に移行します。

 

MTA根充の動画です。

https://youtu.be/l2p1JVlJKZY

 

根管治療で根の先の膿、骨は回復しましたが

頬っぺた側の骨がごっそりありません…

 

(⚠︎頬っぺた側の骨は溶けてしまうと、根管治療を行なってもなかなか回復はしません。)

 

 

 

オペ中の写真ですがCTのデータどおり、近心根の頬側が垂直的に大きく溶けてしまっているのが分かります😰

⚠️外科治療中の写真です!

 

歯の周りの組織を回復させるため、再生療法(エムドゲインを用いて)を行います。

また、外科治療を行うので同時に歯冠長延長術も行いました✨

 

歯冠長延長術とは…

✏️歯茎に歯が埋もれてしまっている状態の時

歯茎の細菌が歯に侵入してきてしまうので

これらを解決する為、歯茎を下げ適切なフェルールを獲得する処置です。

 

 

1️⃣まず歯茎を切開し、細菌がたまっている不良肉芽を取り除く

 

2️⃣歯周組織の再生を促進する薬を置く

 

3️⃣人工骨を上から置き、溶けた骨を再び戻す薬を置く。

 

こちらが、オペ終了時の写真になります!

頬っぺた側の骨は中々再生させるのは難しいことですが、CTで確認しましたが

骨もしっかり回復してますね!!!

最後に補綴を被せ終了しました💫

 

 

ここまで、この奥の歯にかけてきた時間は長かったものの

半分抜歯かと諦めていた歯が、今は問題なく使えています🙂

 

この患者さんは、先程お話ししたように根管治療せずに外科治療を行なっていました。

 

もしかしたら、根管治療を初めに行なっていれば

根っこを切らずに済んだ可能性もあります🌧

 

こういったケースが多々あり、当院にご相談へ来られる方がいらっしゃいます。

 

告げられた診断や治療計画が最善なのかどうか、より良い解決策があるかもしれないので一度考えてみて下さい。

 

 

抜歯と診断されても、残せる可能性は十分にあります!

当院では患者様の希望に添えれるよう、考えますのでご気楽にご相談ください🌷

症例データ

年代/性別 40代/男性
症状 他院で2年前に治療した歯が未だに良くならない。
根尖に膿が溜まっている
治療方法 根管治療/歯冠長延長術/再生療法
費用 感染根管処置:¥121,000
リトリートメント:¥33,000
MTAセメント:¥33,000
ファイバーコア:¥33,000
オールセラミックス:¥176,000
歯冠長延長術:¥55,000
エムドゲイン:¥55,000
備考 メリット:自身の歯を残せる
デメリット:ドクターの技術が求められる