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歯科コラム

銀歯の詰め物の下の虫歯とその予防方法を解説

銀歯の詰め物を装着した経験がある方なら、一度は「脱落」という現象を経験されたことがあるかと思います。銀歯はいろいろな理由で外れるリスクがありますが、その中で最も多いのが「虫歯の再発(2次カリエス)」です。今回はそんな銀歯の詰め物の下の虫歯とそれを予防する方法についてわかりやすく解説します。

銀歯の下が虫歯になる2次カリエスとは

銀歯の下が虫歯になる2次カリエスとは、虫歯の再発です。銀歯と歯質との間に虫歯菌が入り込んで、再びエナメル質や象牙質を溶かし始めるのです。銀歯はそもそも歯質とぴったり適合させることが難しいだけでなく、装着の際に使用するセメントも劣化しやすいことから、2次カリエスのリスクが高くなっているのです。
もちろん、正しい方法で銀歯を装着し、その後のケアもしっかり行うことで2次カリエスの発生は抑えることも可能ですが、セラミックほど長持ちさせるのは困難といえるでしょう。つまり、銀歯を選択した時点で、2次カリエスのリスクはある程度、覚悟しなければならなくなるのです。銀歯に2次カリエスが起こりやすい理由を以下にまとめます。
・銀歯は歯との間にすき間ができやすい
・装着の際に使用するセメントが劣化しやすい
・銀歯は熱による刺激で変形する
・銀歯は金属イオンの溶出、摩耗などの経年劣化が起こりやすい

銀歯の寿命はどれくらい?

銀歯の詰め物は、セラミックの詰め物と比較すると寿命が短くなっています。保険診療で装着した銀歯の詰め物は、治療から4~5年で寿命を迎えるのが一般的です。毎日の口腔ケアをしっかり行い、3~4か月に1回の定期検診・メインテナンスを受けていれば、その寿命を大きく伸ばすことも難しくありませんが、やはり、自費診療で装着したセラミックの詰め物には劣ります。

銀歯の寿命を縮める原因について

銀歯は、とても丈夫な人工歯なので、硬いものを噛んだくらいで壊れることはありません。けれども、銀歯の詰め物の周りには、エナメル質や象牙質が存在していますよね。銀歯の詰め物を装着する際には歯質を便宜上、削らなければならず、部位によってはとても薄くなっています。そうした部位に過剰な負担がかかると歯質が欠けてしまい、結果として銀歯の詰め物の適合が悪くなる場合もあります。ですから、極端に硬い食べ物を噛む習慣があったり、歯ぎしり・食いしばりなどの悪習癖があったりする方は要注意です。知らず知らずのうちに、銀歯の寿命を縮めているかもしれません。

2次カリエスにならないためには?

銀歯の詰め物の2次カリエスを予防したい方は、次に挙げることを意識しましょう。

正しい歯磨きを身に付けて実践する

銀歯の詰め物の2次カリエスを予防する上で最も重要なのは、正しい歯磨き方法を身に付けることです。歯磨きというのは奥深いもので、そのやり方によって汚れの除去効率も大きく変わります。多くの方は、小さい頃に身に付けた歯磨きの方法・習慣を大人になってからも継続していますが、それでは不十分と言わざるを得ません。どんなに歯磨きに自信がある方でも、プロフェッショナルに見てもらうと“あら”が目立ってしまうことでしょう。染め出し試験を受けると、磨き残しの多さに驚かれる方が極めて多いのが現実です。そこでまず行っていただきたいのが「定期検診・メインテナンス」の受診です。

定期検診で歯磨きのコツを掴む

定期検診では、口腔ケアのプロフェッショナルである歯科衛生士からブラッシング指導を受けることができます。歯ブラシの選び方から持ち方、動かし方に至るまで、プロフェッショナルならではの視点で指導してくれますので、回を重ねるたびに歯磨きが上手になりますよ。とくに歯と歯の間の汚れの落とし方は、歯科衛生士から習うと良いでしょう。

クリーニングで口内環境をリフレッシュする

歯科の定期検診では、歯のクリーニングも受けられます。セルフケアでは落とすことができない「バイオフィルム」や「歯石」、「ステイン」なども安全な方法で効率良く除去できます。銀歯の詰め物の周りにたまった汚れも一掃でき、2次カリエスのリスクも大きく減少します。

歯科医師による検査を受ける

銀歯の詰め物は、比較的シンプルな装置なので、頻繁に精密検査を受ける必要はありません。それでも3~4か月に1回くらいの頻度で歯科医師によるチェックを受けていれば、2次カリエスの予兆を早期に発見できます。虫歯が再発する前に対処できれば、歯を再び削る必要性もなくなります。

まとめ

今回は、銀歯の詰め物の下の虫歯とそれを予防する方法について解説しました。銀歯はセラミックよりも適合が悪い、接着に使用するセメントが劣化しやすい、熱による変形や金属イオンの溶出によって歯質との間にすき間ができやすい、といった理由から虫歯が再発しやすくなっています。銀歯が2次カリエスになるとまた歯を削って装置を作り直さなければならないため、虫歯の再発だけは避けたいものです。
そんな銀歯の寿命を少しでも伸ばしたい、虫歯の再発は回避したいという方は、上段でご紹介した銀歯の2次カリエスの予防方法を実践してみてください。銀歯の詰め物の下の虫歯についてもっと詳しく知りたいという方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。

 

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