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子どもの歯の黄ばみの原因は?自宅で改善できる?
私たちの歯の色は、一人ひとりで少しずつ異なります。それは肌の色に違いがあるのと同じように個性として捉えて良いのですが、お子様が周りの子どもよりも著しく黄ばんだ歯をしていたら心配になりますよね。今回はそんな子どもの歯の黄ばみの原因や改善方法について、わかりやすく解説します。
子どもの歯はなぜ黄ばむのか
子どもの歯は、以下のような理由から黄ばんで見える、あるいは黄ばむことがあります。
●エナメル質が薄い
前提として、私たちの歯はもともと真っ白ではなく、少し黄ばんで見える点を確認しておきましょう。これは黄色味がかった象牙質の色が半透明のエナメル質を通して透けて見えるからです。そんなエナメル質が大人よりも子どもは薄いため、黄ばみが目立ちやすくなります。
●歯垢や歯石が付着している
子どもの歯が黄ばんで見える時は、まず歯垢・歯石が付着していないかチェックしましょう。これらの汚れは色素などを吸着することで黄ばむことがあります。歯の見た目を悪くするだけでなく、細菌の温床ともなるため十分な注意が必要です。
●ステインが沈着している
ステインは、いわゆる“着色汚れ”です。ブルーベリーやブドウなど、着色性の強いフルーツを使ったジュースやスイーツ、チョコレート、ケチャップ料理などを好んで食べているとステインが沈着して歯を黄ばませます。
●虫歯になっている
虫歯になることでも歯が黄ばんで見えるようになる場合があります。これは虫歯の穴に着色性の物質がたまるためです。
歯の黄ばみを改善するには?
子どもの歯の黄ばみは、自宅でも改善できる方法がいくつかあります。
●口腔ケアを徹底する
口腔ケアの基本は「歯磨き」です。歯医者さんや衛生士さんに習った正しい歯磨き方法を毎日しっかり実践しましょう。毎食後に歯磨きを行うことで、食品由来の色素の沈着を防ぐことができ、歯垢・歯石の形成も抑えられます。
●唾液をたくさん出す
食事の時はよく噛んで、唾液をたくさん出すよう努めましょう。唾液には自浄作用があるので、色素が歯に沈着するのを防げます。また唾液に備わっている殺菌作用や抗菌作用は、細菌の繁殖を抑え、歯垢・歯石の形成を抑制します。
●歯に良いものを食べる
私たちの歯は、骨とほぼ同じ成分で構成されています。ですから、カルシウムが豊富に含まれている乳製品や小魚を食べることで歯を強くできます。ビタミンA・C・Dは、エナメル質や象牙質の発育に欠かせない栄養素なので、それらが含まれる食品を積極的に摂取するようにしましょう。歯が健康になれば変色・着色も起こりにくくなります。
歯科医院での対処法は?
自宅でのケアで改善が難しい子どもの歯の黄ばみは、歯医者さんでのプロフェッショナルケアに任せましょう。
●歯のクリーニング
歯のクリーニングは、セルフケアでは落とせないステインやバイオフィルムを効率良く除去できます。磨き残しの歯垢も取り除けるため、虫歯・歯周病予防にも効果があります。
●スケーリング(歯石取り)
歯の黄ばみの原因が歯石である場合は、必ず歯科医院でのスケーリングで改善するようにしましょう。歯石は文字通り石のように硬い汚れで、歯ブラシによるブラッシングでは落とせません。市販のスケーラーを使って自分で取ろうとすると、歯や歯ぐきを傷つける恐れがありますので、スケーリングは専門家に任せるのが良いでしょう。
●エアフロー
自費診療のクリーニングで受けることができる歯のお掃除です。粒子が細かいパウダーを歯の表面に勢いよく吹きつけて、着色汚れを一掃します。痛みなどの不快症状が生じることはまずありません。歯の黄ばみや着色汚れを落とす効果は、保険診療のクリーニングよりもかなり高くなっています。
●フッ素塗布
子どもの歯は、未成熟なことから大人の歯よりも黄ばみやすくなっています。フッ素塗布によって再石灰化が促され、成熟度が向上すれば汚れもつきにくくなることでしょう。歯科医院では、市販の歯磨き粉の約4倍のフッ化物が配合されたジェルを使用できるため、歯質を向上させる効果もその分高いです。フッ素は言うまでもなく、虫歯予防にも寄与します。
●定期検診を受ける
子どもの歯の黄ばみが気になる場合は、3~4か月に1回くらいの頻度で定期検診・メインテナンスを受けるようにしましょう。定期検診では、歯の黄ばみを改善するだけでなく、歯が汚れる原因を取り除くための生活習慣指導も受けられます。
まとめ
今回は、子どもの歯の黄ばみの原因について解説しました。ヒトの歯はもともと少し黄ばんでおり、真っ白を目指す必要はありませんが、明らかに標準よりも黄ばんでいる場合は何らかの対処が必要です。まずは自宅で行える方法を実践して、それでも改善されない歯の黄ばみは、3~4か月に1回の定期検診・メインテナンスで取り除くようにしましょう。上述した歯科医院での対処法は、基本的に定期検診で受けることができます。ただし、エアフローには保険が適用されないため、自費診療で受ける必要があります。
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