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歯髄温存療法マイクロスコープ診療根管治療/再根管治療虫歯治療

寝る前に歯が痛いと京都府からお越しの患者様

 

天王寺から歩いて徒歩1分マイクロスコープを用いて診療を行っている歯医者「松川デンタルオフィス」歯科衛生士の久米です。

 

2週間前から寝る時になると左上奥歯が痛むと来院された患者様の症例です。

 

まずは、口腔内のデータをお見せします。

 

 

主訴は左上7番です。

 

デンタルレントゲンで確認すると、虫歯が大きく、進行している事が分かります。

 

他院で応急処置として仮封剤を充填したとの事ですが、感染を取り除かない限り、痛みは続いてしまいます。

 

次にCTで診断します。

上顎大臼歯の根尖の先には上顎洞があります。

通常はレントゲンには黒く写りますが、今回撮影した左上7番のCTでは白く写っています。

(下記にbefore・afterのCT画像を載せております。)

急性の炎症がある為、上顎洞粘膜が肥厚しています。

 

このデータから、左上7番の神経まで感染が広がっており、歯性上顎洞炎の可能性があり、感染根管治療が必要になる事を予測します。

 

虫歯を除去した際に神経まで到達した場合でも、神経に感染が広がっておらず、血液の走行が見られる場合は歯髄温存療法といって、神経を保存する処置が可能です。

 

まずは感染を取り除かない事には虫歯が進行してしまいますので、感染している歯質を徹底して除去します。

 

↓↓動画にしましたのでぜひご覧ください↓↓

 

 

初回の感染根管治療の際に、髄床底の形態をチェックする為にCTを撮影しました。

根管の入り口の形態修正は重要ですので、マイクロスコープを使用し、慎重に操作します。

 

CT撮影時に前回と比較したところ、、

before

after

 

初診時は炎症が強く、内圧が上がっていましたが、内圧を抜き、感染を取り除い事により上顎洞粘膜の肥厚が無くなっていました!

 

デンタルレントゲンでも確認していきます。

before

after

根尖まで感染を取り除き、根管充填材が根尖まで充填されているか確認をします。

支台築造も隙間なく充填出来ている事を確認し、仮歯の型取りをします。

 

仮歯を装着しましたので、今後6ヶ月間経過観察をし仮歯の形を参考にしながらオールセラミックスクラウンを作成します。

赤く染まっている所は咬合紙という噛み合わせをチェックする紙で染まった物です。

隣接歯も同じように咬合しているので力が分散され、食事も問題なくしていただけます。

 

 

 

動画にも記載されていますが、感染がかなり進行しており、残念ながら歯髄温存は不可能でしたが、、、

 

神経を抜いた歯はもう諦めないといけないのか、、?

 

決してそんなことはありません!!

神経を残したいが為に感染を取り切らずに保存した場合の方がかなり危険です!

虫歯は自然治癒はしません。

静かに進行していき、蝕んでいきます。

気づいた時には歯質がボロボロになり、歯を抜かないといけなくなります。

 

今回のように神経の処置を行った歯でも、長期的に問題なく過ごせます。

その為には正確な診断、高度な技術、そして大事なのが患者様ご自身のホームケアです。

治療が終われば即通院終了ではなく、経過観察や、ホームケアの見直し等を含めたメインテナンスが必要です。

 

当院では、歯の保存に特化した知識、技術を持つ院長と、患者様のQOL向上の為にサポートさせていただく歯科衛生士が情報共有して日々診療しております。

 

不安な事や、気になっている事がございましたらぜひご相談ください。

お待ちしております☆

症例データ

年代/性別 40代 女性
症状 2週間前から夜寝る前に歯が痛くなる
治療方法 感染根管治療
費用 診断料 ¥33,000-
感染根管治療 ¥132,000-
ファイバーコア ¥33,000-
オールセラミックスクラウン ¥176,000-