カテゴリー
以下クリックで各カテゴリーの症例がご覧いただけます。
外科治療
遊離歯肉移植術 (FGG)
天王寺駅から徒歩1分の歯医者『松川デンタルオフィス』歯科衛生士の森下です
まだまだ寒い日が続いておりますが皆さま体調は悪くされていませんでしょうか??😣
インフルエンザも流行っておりますので気をつけてお過ごし下さい。
今回は、ひとつの手術についてお話させていただきます!
こちらの患者様の、1番奥(7番目)の歯は当院に来院された時から欠損されていた状態でした。
そして6番目の歯は根尖病変が大きく、骨吸収もあったので残すことが困難になり残念ながら抜歯になりました。
このまま歯が無い状態ではダメですので、インプラントを埋入されました。
ここで1つ問題が発生します。
インプラント周囲に付着歯肉(コラーゲン繊維に富んだ固く動かない歯肉) がないと、歯ブラシの圧力で傷ついたり、歯磨きがしにくくなり、炎症などを引き起こすためインプラントが長持ちしません。
その他にも歯周病が進行しやすくなります。
そこで、遊離歯肉移植術 (FGG) を行います。
遊離歯肉移植術とは、上顎から上皮のついた歯肉を切り取り、付着歯肉がない部分に移植することにより、付着歯肉を獲得する手術です。
手術の流れとしましては…
① 左下に移植したい部分の歯肉を切り取ります。
② 上顎の上皮のついた歯肉を切り取ります。
③ ヘムコンという素早い止血効果のあるものを、切り取った上顎に押しつけ縫合を行います。
④ 上顎から切り取った歯肉を左下に移植し、縫合を行います。
⑤ 移植した部分には、治癒を良くするためや感染を防ぐために歯周パックで保護をします。
1週間後にパックは外します。
最初の状態と術後の今の状態を比較した写真とレントゲン写真がこちらです。
一見、手術なので恐怖心があったりする方もいらっしゃると思いますが、こちらの患者様は術後もとくに痛みを訴えられるということはありませんでした!
付着歯肉が獲得されたことで清掃性が良くなり歯磨きがしやすくなり、歯も復活してこれから快適に噛むことが出来ます😊
少しでも気になることがありましたら当院スタッフ、院長までご気軽にご相談下さい😁✨