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歯科治療と金属
天王寺駅から歩いて徒歩1分の歯医者『松川デンタルオフィス』衛生士の梅本です
今回は、『歯科治療と金属』についてお話しします(^-^)/
歯科の治療で、金属を使用するケースはたくさんあります。金歯や銀歯、インプラントや入れ歯の部品など‥ 色々な場面で使用されています。
しかし近年、様々な問題から歯科業界からメタルフリー(金属不使用)の傾向が広がっています。
そこで保険治療でも使用されている
「銀歯」
に注目してお話し致します
現在、歯科で扱われる金属のなかで、一番優秀な材料といわれているのが、金やプラチナです。これらを主成分とした金属で、歯の詰め物や被せ物を作製するのがいちばん理想的です。
しかし、これらの貴金属は価格が非常に高い為、金属の詰め物を原則的に保険適応している日本では、国の財政上、治療内容が制限されており、高価な貴金属を大量に使用するのは難しいとされています。
そのため、貴金属より安く、性質の似た金属ということでパラジウムが使われ始めました。
みなさんのお口の中にも入ってる方がいらっしゃるかもしれません、この「銀歯」ですが、正確には「金銀パラジウム合金」という名称で、パラジウムが約25%含まれる合金です。
しかしこのパラジウム、アレルギー反応を引き起こしやすいと言われています。
実は、先進国でパラジウムを使用しているのは日本だけなのです。
実際にドイツでは、歯科医療でのパラジウムの使用を禁止する勧告が出されています。
スウェーデンでは、妊婦と小児には完全に使用禁止です。
また、パラジウム合金が溶け出し、歯肉に入り込んで刺青のように黒く変色させる、
「メタルタトゥー」
を引き起こすことも問題となっています。
日本では、残念ながら現在でもパラジウムの使用が認められています。もし、今後詰め物や被せ物もの入れなくてはならない状況になりましたら、健康の事を考えて優秀な材料を使用し、お口の中から金属をなくした「メタルフリー」を目指してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、この患者様も上下左右、銀歯のところが再度虫歯になってしまい治療されたのですが優秀な材料を使用し、メタルフリーになりました
治療前↓
こちらが左上
外してみると、 ↓
このように、中で虫歯が広がっています
銀歯は虫歯の再発が高いことも欠点です。
右上
こちらが下の歯
そして治療後がこちら↓
お口の中から金属がなくなり、見栄えも良く綺麗に治りました