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奈良県から来院 根管に破折リーマーがあり、痛みが引かない患者様
- 天王寺から歩いて徒歩1分マイクロスコープを用いて診療を行っている歯医者「松川デンタルオフィス」衛生士の岡です。
今回は「リーマー」を根管内から除去するケースをご紹介します。
この患者様は右下1番奥に痛みがあり根管治療希望で来院されました。
1年前に虫歯で神経を取り、被せを入れたがお痛みが続いたそうで転院先でリーマーが折れていると言われたそうです。
3ヶ月前に再治療を行ったそうで今は仮蓋の状態です。
リーマーとは、根管治療を行う際に使用するとても細い器具なのですが根管治療をしている際にリーマーの先が折れてしまい根管内に残ってしまうケースが時々あります。
根の先にうつっている像が不自然に真っ直ぐで少しギザギザしています。これが破折リーマーです。
通常、折れてしまったリーマーは根管内に詰まってしまっている為取り出すことが出来ません…
ただでさえ歯科治療の中でも難しいとされている根管治療ですが、破折リーマーを除去できる歯科医師は全国でもかなり少なく、根管治療の中でも最難関なんです。
ですが、院長は破折リーマーを除去する技術がある為
リーマーを除去してその先にある感染をしっかり取ることができます。
さっそく治療開始します✨
仮蓋を外し元々作られていた隔壁というレジンの壁を作り直します。
それからラバーダム防湿を行いながら根管内を見てみると…
なんと1本の歯に破折リーマーが3本も残っていました💦
マイクロスコープでの映像をご覧ください!
約3ミリの破折リーマーがあり、1根に2本もリーマーがありました💦
あともう1根にあったリーマーも
同様に除去して感染を取り切りました✨
リーマーが入っていなかったこの根は
根尖の炎症がひどく拡大していた為MTAを充填しています。
その後ファイバーコアという土台を立てて仮歯を入れます!
この後すぐオールセラミックスを入れるわけではなく
必ず6ヶ月経過観察を行い、問題がないのを確認してからオールセラミックスにしていきます。
いかがでしたか?
根管治療しているがなかなか治らない、痛みが引かないという方は何か原因があるはず。
当院では、根管治療を専門的に行なっておりますので、少しでも気になることがありましたら是非 お気軽にご相談下さい☺️
日本顕微鏡歯科学会認定医 松川の所感
再根管治療時に前医の破折リーマが放置されているケースは非常に多い。そしてその多くのケースは患者が知らないないことが多い。リーマーは折れるものであるから破折はあって然るべきものであるが、医療倫理的な問題で伝えないということは良くない。伝えて除去可能な医院へ送ればいい。
この治療の担当者
松川 裕樹Dr.Hiroki Matsukawa
日本有数の日本顕微鏡歯科学会の認定医です。精密な治療を行うために全チェアーにマイクロスコープを導入しているだけでなく、日々歯科医療に関して研鑽を積んでおります。 実際にマイクロスコープを使用して精密な治療を行える歯科医師はまだ少ないのが現状ですが、当院では専門的な知識、経験、技術を持った医師が治療を担当致します。
症例データ
年代/性別 | 40代女性 |
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症状 | 他院での神経の治療後腫れが引かず痛みも続いている |
治療方法 | 感染根管処置 |
費用 | 感染根管処置・・・¥132,000 再根管治療費・・・¥33,000 破折リーマー除去・・・¥55,000 MTAセメント・・・¥33,000 ファイバーコア・・・¥33,000 オールセラミックス・・・¥176,000 |