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治療後に痛みがあるマイクロスコープ診療根管治療/再根管治療矯正歯科虫歯治療

東住吉区からお越しの患者様 他院で矯正終了したが、、虫歯が多数残っている症例

 

天王寺から歩いて徒歩1分マイクロスコープを用いて診療を行っている歯医者「松川デンタルオフィス」衛生士の久米です。

 

今回は、他院で矯正治療を行った方の症例です。

 

主訴は、矯正が終了し、矯正装置を外したが、左上の奥歯に痛みがあるとご来院されました。

・噛めていない

・歯が痛い

・歯茎が腫れる

 

 

まずは口腔内の情報を集め、診断します。

 

 

 

一見歯が並んでいるように見えますが、問題点が沢山あります。

まずは、虫歯です。

 

なんと上下で、12本虫歯が残っていました。

 

主訴の⑥と⑦は抜歯が必要です。

抜歯理由としては、⑥は被せ物を入れるにはスペースが無い為、歯茎を7mm下げる必要があります。しかし、⑥の歯は通常歯根が10mm程の長さしか無い為、維持出来ず、物理的に保存不可能となります。

また、⑦の場合は、歯肉の中まで虫歯がある事と、広範囲の虫歯除去を行う事により、歯質が薄くなり強度が無い為保存不可能となります。

痛みがある為、痛みの原因の感染を取り除き、仮封をして経過を見ます。

 

治療計画は、⑥⑦の歯を抜歯する際に、人工骨を入れ6ヶ月の間骨が担保されるのを待ち、骨の厚みを獲得し、インプラントを埋入する準備をします。

現在使用していただいているマウスピースを継続して使用していただくことにより、⑥⑦抜歯後に⑧の歯が手前に動く事を防止します。

 

次に、保存可能な歯の治療に介入します。

 

左側で上手く噛めない為、右側に負担がかかり、11に痛みがでてきたので治療を開始しました。

虫歯が大きく、神経まで感染して壊死しているため、感染根管治療を行いました。

感染が取り切れたので、歯肉の腫れも落ち着きました。

 

 

歯の土台を築造し、仮歯を入れて6ヶ月経過を見ます。

 

次に、感染が大きい⑩の感染根管治療を行う予定です。

他にも多数歯虫歯があるので、噛み合わせのバランスを見ながら、計画を練り、治療を進めていきます。

 

 

ではなぜここまで虫歯が進行し、抜歯せざるを得なくなってしまったのでしょうか。

 

【1.虫歯治療をせずに矯正をスタートした事】

矯正をスタートする際に、注意が必要なのは虫歯が無いか確認することです。

虫歯がある場合は、必ず治療を行ってから矯正スタートしなければなりません。

矯正装置を装着する為、本来の歯の状態よりも清掃が難しく、徹底したブラッシングを行えるように練習する必要があります。

矯正期間は様々ですが、長期間装置を付けておく事が多い為、虫歯があるとどんどん進行してしまいます。

いざ、装置を外した際に今回の患者様のように虫歯が進行し、保存不可能になってしまいます。

 

【2.矯正専門医と一般臨床歯科医師の連携が取れていない】

矯正専門医、一般臨床歯科医師はそれぞれの分野の専門的知識と技術があります。

どちらかに全てを一任してしまうと、今回の様に、一つの目的のみに治療方針が偏ってしまいます。

当院では、矯正専門医と院長が患者様の情報を共有し、連携して治療を進めていきます。

虫歯が見つかれば、矯正専門医に相談をし、タイミング等調整をして装置を外し、虫歯治療を行います。

こういった双方の連携が取れていない矯正治療は危険ですので、あらかじめ確認していただくことをおすすめします。

 

 

今回の患者様様は、複数の治療が必要になりますが、今後の生活のQOL向上の為、院長含め私たちスタッフが全力でサポートさせていただきます。

 

 

歯並び・噛み合わせでお悩みの方、虫歯治療でお悩みの方は、ぜひ松川デンタルオフィスにお越しください☆

お待ちしております。

 

 

症例データ

年代/性別 30代女性
費用 診断料 ¥33,000-
感染根管治療 ¥132,000-
ファイバーコア ¥33,000-
オールセラミックスクラウン ¥176,000-
備考 メリット:正確な治療により歯が保存される。
デメリット:歯科医師に高い医療技術が求められる。