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骨誘導再生法(GBR)について
天王寺駅から徒歩1分の歯医者『松川デンタルオフィス』衛生士の山崎です
今回のブログでは、『骨誘導再生法(GBR)』について紹介致します
この方は右上の5番目の歯の神経の治療を行っていました。
神経を取った歯は、力の刺激に弱く「歯ぎしり」や「くいしばり」で割れたり、折れたりしてしまう事もあります。
この方の場合はずっと定期検診にも歯の治療にも欠かさずに来て頂いていたのですが、疲れが溜まると少しチクチクするような違和感があるとのことでした。
検査をしてみると、頬側の根が歯茎の中で割れてしまっているて骨が無くなってしまっているのが確認できました。
残念ながら歯は根が折れてしまうと、もう抜くしか方法はありません
このように前後の歯がしっかりとある場合と患者さんが健康状態に問題がなければ当院では第一選択に「インプラント」をオススメしてます
この方はインプラントで治療して行く方法を選択されました。
抜いた穴の中に膿胞と呼ばれる膿が溜まる袋が形成されていました
周りの感染している歯茎も綺麗に取り除いていきます。
抜いてすぐに穴の中へ早く歯茎に変わってくれるお薬をいれます
②傷口の治癒と抜いた穴が塞がるまで2〜3ヵ月待ちます
③骨誘導再生法(GBR)を行います
歯茎を切開し、骨のラインの確認をします。
骨がないので大きく窪んでいます
そこに人工骨と患者さんの一番奥の歯から採取した人工骨を混ぜ合わせ、窪みの中へ入れていきます
その上から人工の膜を貼り付け、膜が動いたり捲れたりするのを防ぐ為にチタンの固定用のピンで4箇所、止めていきます
縫い合わせる時もずれる事がないように、固定となる部分の糸(白)と傷を縫い合わせる用の糸(青)を分けながら縫合していきます
*1週間後に消毒を行い
*2週間後に青色のナイロン糸を抜く
*3週間後に固定用の白色の糸を抜く
*4週目から前後の歯のブラッシングをオペ後の軟毛の歯ブラシで磨く練習を行う
*6週目からは普通の歯ブラシに戻していく
④6ヵ月経過後、再度骨の再生をみる為にCTを撮影します
無事に骨が出来ました
⑤その後はインプラント用の準備を行っていきます
歯を抜いてから、何もせずに長期間に渡り放置してしまうと骨が吸収して失われていく事が多いです
骨がないとインプラント埋入できるところがない為、諦めないといけない事がありますが局所的な部分であれば骨を作っていく事が可能となっています
皆様も何か困ってる事があれば是非、ご相談下さい