WEB診療予約

CASE

カテゴリー

以下クリックで各カテゴリーの症例がご覧いただけます。

他院で抜歯と言われた根管治療/再根管治療

阿倍野区からお越しの根管治療の不十分さに悩まれいる方

天王寺駅から徒歩1分の歯医者『松川デンタルオフィス』衛生士の山崎です。

 

今回のブログは…

根管治療時に誤った場所に穴をあけられてしまい感染してしまった所にMTAセメントを用いて修復する(=パーフォレーションリペア)という症例をご紹介致します。

この方は以前、違う歯科医院で左上の6番目の歯の根管治療を行ってもらいましたが根尖病変が出来てしまっていた為、当院にて再治療を行っていく事になりました。

 ↓ こちらがその時のCT画像です。

この歯は合計4本の根管があるのに対し、根管充填がなされているのは3本でした。

この1根管の神経の取り残しが原因で、感染が起こり周囲の骨をどんどん溶かしてしまっています。
これは専門用語でMB2(エムビーツー)と呼ばれ、根管治療を行う際に見落としやすい部分となります。
当院では院長によるマイクロスコープを駆使した治療だけでなく、CT画像の解析など沢山の経験を積んでいます。

それだけでなく、根管治療を成功させる為に勉強会に参加しているので、このような隠れて見つけにくい根管も発見することが可能です。

なのでCTの映像を確認しながら「歯のどの位置に根管が通っているか」、マイクロスコープを用いて根管の入り口を確認しながら「正確な場所を目で確認しながら治療をする」という事が可能となります。

もし見えない状態で手探りで根管治療を行うと神経の取り残しや、この患者さんのように根管ではなく間違えたところに穴をあけてしまう(=パーフォレーション)可能性が高くなります。

この方も初診時はMB2の取り残しが原因で、頬っぺた側の骨が溶けていましたが、頬っぺた側の骨のが出来たあと、数年経過しCTを撮影すると次は裏側の骨が吸収されていました。

 

初回の根管治療時は気付きませんでしたが、上顎側の根管の向きとは異なるところに穴があいてしまっていました。

これは上記でも紹介したように『パーフォレーション』といい、根管治療時に誤って通常の根管とは異なる所に器具が当たり穿孔する事です。
当院の院長はパーフォレーションリペアと呼ばれる、穿孔してしまっている所にMTAセメント(強アルカリ性のセメントで殺菌力が高く、密閉性が高い)を充填し閉鎖していくという治療も行えるので早速、治療を開始しました。

治療を開始したのが2020年7月からで、今ではここまで骨が出来て回復してきています。

恐らく、ここまで回復していれば今後もう少し骨が再生していくと思われます。
当院では症状の具合や骨の出来具合に合わせて、経過観察する期間を決めています。

すぐに骨が出来てこないからといって諦めるのでなく、出来そうな見込みがあれば歯を抜かずに残しています。

もし皆様も悩まれている歯がございましたら、気軽にご相談下さい♪

この治療の担当者

理事長 松川裕樹

Dr.Hiroki Matsukawa

日本有数の日本顕微鏡歯科学会の認定医です。精密な治療を行うために全チェアーにマイクロスコープを導入しているだけでなく、日々歯科医療に関して研鑽を積んでおります。 実際にマイクロスコープを使用して精密な治療を行える歯科医師はまだ少ないのが現状ですが、当院では専門的な知識、経験、技術を持った医師が治療を担当致します。

症例データ

年代/性別 30代 女性
治療方法 再根管治療、パーフォレーションリペア
費用 感染根管処置…¥121,000
再根管治療費…¥22,000
MTAセメント…¥33,000
ファイバーコア…¥22,000
オールセラミッククラウン…¥176,000
備考 メリット…根管治療をマイクロスコープやCT画像を用いて行うと成功率が上がる。
デメリット…回復まで時間がかかる