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生野区からお越しの女性 治療した歯がしみている原因が知りたいとご来院
大阪阿部野橋駅から徒歩1分の松川デンタルオフィス 歯科衛生士の久米です。
今回は右下の奥歯の治療が終わっているが、しみているのでその原因を知りたいとご来院いただいた患者様のご紹介をさせていただきます。
まずはデータ撮影をして、口腔内診査をしていきます。
全体的にとても綺麗にホームケアをされているのが分かります。
しかし、右下67番には不良充填があり、虫歯を取り切れていない事と、神経に近いところに虫歯があるため神経が過敏になっていることがしみる原因でした。
また、噛み合わせの問題もあり、右下奥歯に力がかかってしまうため、負担も大きくかかっていました。
その為右下5番のオールセラミックスクラウンが欠けています。
治療計画としては、まずは主訴の右下67番の虫歯治療を行い、その後右下5番の治療をします。右下4番にも虫歯があるので続けて治療を進めていきます。
右下467番は虫歯が深く、丁寧に虫歯を除去していきます。虫歯が深い為、歯を削る量が多く神経まで到達しました。神経が露出する事を露髄といいます。
当院では虫歯治療の際に必ずラバーダムをしますので、露髄をしてもすぐに歯髄温存療法に移行できます。
ラバーダムをしていない場合では、歯髄温存療法をしても、唾液からの感染などにより成功しません。
普段からラバーダムを用いて治療するということは歯の神経を残すことや、歯の寿命を長くするためにとても重要です!
こちらが歯髄温存療法の動画になります↓
残っていた感染(虫歯の取り残し)が完全に除去され、尚且つ隙間なく封鎖する事で無事、痛みやしみる症状も治りました。
神経を残す治療が無事終わりましたので、経過観察を一定期間行い、問題がない事を確認できました。
そこで詰め物の型取りをしていきます。
右下5番の欠けてしまっていたオールセラミックスクラウンは、被せ物を外し、根管治療を行いました。
歯の根の先まで綺麗に根管充填されているのが分かります。
その後、歯の土台を立ててオールセラミックスの被せをしていきます。
セラミックスや補綴物は、シェードといって患者様の口腔内に合った歯の色を合わせてセラミックス専門の技工士さんに作成してもらいます。
最終セットした状態がこちらです。
セットする際も、細菌感染しないようにラバーダムを用いて徹底した防湿をします。
右下奥歯に強くかかっていた力は、噛み合わせの調整により分散され、負担が無くなりました。
日頃のホームケアもとても丁寧にしてくださっており、歯を大事にされている患者様なので、これからも綺麗な口腔内を維持していただければ嬉しいです!
今後も定期検診やクリーニングでの口腔内チェックも欠かさずさせていただきます^ ^
最後までご覧いただきありがとうございました。
日本顕微鏡歯科学会認定医 松川所感
歯髄温存療法は、歯の神経を保存する事が出来るとても患者さんに有益性の高い治療である。
しかし術前からラバーダムの装着があるか無いか?
正確に感染を取り切れているか?が治療の合否の分かれ目であると思われる。今回のケースも無事歯髄の温存に成功したが、補綴も含めて厳重に管理する必要がある。
この治療の担当者

松川 裕樹Dr.Hiroki Matsukawa
日本有数の日本顕微鏡歯科学会の認定医です。精密な治療を行うために全チェアーにマイクロスコープを導入しているだけでなく、日々歯科医療に関して研鑽を積んでおります。 実際にマイクロスコープを使用して精密な治療を行える歯科医師はまだ少ないのが現状ですが、当院では専門的な知識、経験、技術を持った医師が治療を担当致します。
症例データ

年代/性別 | 40代女性 |
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費用 | 再治療代 ¥33,000 歯髄温存療法 ¥55,000×3 オールセラミックスインレー ¥88,000×3 オールセラミックスクラウン ¥176,000 感染根管治療 ¥121,000 ファイバーコア ¥33,000 |