天王寺から歩いて徒歩1分マイクロスコープを用いて診療を行っている歯医者「松川デンタルオフィス」歯科衛生士の久米です。

 

 

今回紹介させていだたく内容は、歯肉より下に感染がある歯の症例です。

他院で根管治療を行っておりましたが、感染が大きく歯の保存が難しいので抜歯になると宣告され、どうにか歯を残したいと当院にいらっしゃいました。

 

 

初診時の口腔内写真がこちらです↓↓

 

左上7番の感染根管治療を行いました。

 

 

３根の根尖まで感染を除去し、根管充填をしています。

この歯の問題は感染だけではありませんでした。

 

それは、フェルールの獲得が得られない事です。

被せ物の治療をするにあたって無視してはいけないのがフェルールです。

 

歯冠修復において、歯茎から高さ約2mm以上の健康な残存歯質があると、その周囲を被せ物がリング状に把持し、歯根破折を防止する効果（フェルール効果）があります。

 

院長は、マイクロスコープを用いて、このフェルールを確認し、支台歯形成を行います。

フェルールを獲得出来ていない場合は、MTM矯正もしくは、歯冠長延長術を行います。

今回は歯冠長延長術を行いました。

 

前歯のMTM矯正の症例はこちらの記事に記載しております。↓↓

 

東大阪市から来院、神経を抜いた前歯の変色が気になる４０代女性

 

 

 

歯冠長延長術とは、歯肉切除に加え、歯槽骨（歯を支えている骨）の整形を行う処置です。

 

下記の写真では、一見仮歯が綺麗に入っているように見えますが、歯肉辺縁を整えないと今後オールセラミックスクラウンを装着後に外れてしまいます。

術後は、糸で縫合し歯肉の回復を待ちます。

2週間程はブラッシングや舌圧などで患部を刺激してしまうと経過が悪くなってしまう為、パックをして経過をみます。

 

 

 

 

 

 

歯が歯肉に埋もれてしまっていましたが、歯冠長延長術により歯のマージンラインが綺麗に出ている事が分かります。

仮歯での経過観察も終了し、次回はファイナル補綴（オールセラミックスクラウン）のセット予定です。

 

矯正を勧めましたが、残念ながら治療にはいたりませんでした。ですので、なんとかこの咬合で長持ちする補綴を模索しました。

 

 

 

皆さんの虫歯治療は大丈夫でしょうか？

・噛み合わせが悪い

・歯茎の中で虫歯が広がっている

・虫歯が大きくて神経を抜かないといけないと言われた

 

当てはまる方や気になる方は是非、歯の保存に全力で取り組んでいる松川デンタルオフィスにお問い合わせください⭐︎

この治療の担当者