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歯の根に膿が、根管治療で歯の温存を
天王寺駅から歩いて徒歩1分の歯医者『松川デンタルオフィス』衛生士の山崎です
もう11月に突入しましたね。
今年もあっと言う間で、再来月には2019年になってますね!
最近は朝夕と冷えてきていますが、皆様 体調は大丈夫でしょうか?
これからインフルエンザなども流行しますので、気をつけて下さいね
今回は感染根管処置についてご紹介致します!
この方は他の医院から転院してきて下さったのですが、右上の1番奥の歯が長年にわたり調子が悪く、再治療を希望されて当院へいらっしゃいました。
根の先に膿が溜まり、その範囲がすごく広がっていたのでこの歯を保存していくのは難しいだろう。。と思っていました。
恐らく他の歯医者さんで診てもらっても抜かないといけないと言われる事が多いと思います。
こちらが初診時の口腔内写真です
他医院で治療を行っていたので歯の頭の部分を削っている状態です。
白い物は仮蓋です
つづいて、X線写真です
2018/06/30
左右同じ写真ですが、膿が溜まっている部分が分かりやすいように右側は黄色で囲んでいます。
かなり広範囲に渡って、膿が溜まり骨を溶かしていっている状態です。
これを治していくには、根の再治療が必須となります。
しかし根の治療をしたとしても、しっかりと根の形態や長さなど様々な事が分からない限り何度も同じ繰り返しとなります。
また、根の治療中にラバーダム防湿といって唾液や、口腔内に生存する細菌などの侵入を防ぐ必要があります。これをしない限り、根の中に細菌が侵入して、消毒を繰り返しても中々いい結果が得られません。
それを防ぐ為に当院では根の治療の際には
①CT撮影を行い、根の形態の確認
②マイクロスコープを用いて、根の中の確認
③ラバーダム防湿を行い、細菌の侵入を防ぐ
④種類豊富な治療器具
⑤治療に用いる器具は全て滅菌済み
⑥1回の治療で60~90分かけてじっくりと行う(根の治療は大体2~4回で終了です)
⑦麻酔をかけて行うので治療中の痛みはありません
という根の治療を成功に近づける努力をこだわって行っています
CT写真の映像の一部です。
様々な角度から治療する歯を確認する事ができます。
見方が難しいなもしれませんが、根の周囲が黒く透けていて、これは膿が骨を溶かしてなくなってしまってる状態です。
こちらは根の治療途中です。
治療に用いる器具を根の中に入れて本当に後ろの根の先端まで届いているか確認をしています
(黄色の線は根の形態を囲っています)
初診は2018/06/30でしたが、当院のスタイルとして虫歯や根の治療など入る前に必ず歯茎の治療から行います。
それは歯茎に菌がいると、治療に悪影響を及ぼすからです。
なのでこの患者様も約1ヶ月間は歯茎の治療にお時間を頂きました。
根の治療をスタートしたのが、2018/07/26です。
そして、その約1ヶ月後(2018/08/24)に来院された時にはここまで膿が小さくなっていました。
術前と術後ではここまで改善しました
これは、骨を溶かしていた膿が根の消毒で消失していき、再び骨が出来てきている状態です。
最初は歯周ポケットの数値が9mmありましたが、10月に測定すると3mm程度まで改善していました
まだ完全には骨が出来上がってないので1ヶ月程度、仮歯を入れた状態で様子をみていきます。
そして骨が出来上がれば、上に被せる被せ物の型採りを行います。
当院では、残せる可能がある歯はしっかりと温存していく方針です。
皆様も心配な歯があれば、ご相談下さい
この治療の担当者

松川 裕樹Dr.Hiroki Matsukawa
日本有数の日本顕微鏡歯科学会の認定医です。精密な治療を行うために全チェアーにマイクロスコープを導入しているだけでなく、日々歯科医療に関して研鑽を積んでおります。 実際にマイクロスコープを使用して精密な治療を行える歯科医師はまだ少ないのが現状ですが、当院では専門的な知識、経験、技術を持った医師が治療を担当致します。