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大阪市平野区から来院 再発に悩んでいた患者さん
天王寺駅から徒歩1分の歯医者『松川デンタルオフィス』衛生士の中井です。
今回は「ダイレクトボンディング」について紹介していきたいと思います!
ダイレクトボンディングとは
その日のうちに修復可能なので、被せ物と違い通院回数が少ないことも魅力的です。
当院ではダイレクトボンディングに、マイクロスコープという歯科用顕微鏡を用いて最大21.3倍拡大し、治療をしているので虫歯の取り残しがないよう行っています。
虫歯の取り残しがあれば、再びレジンの下で虫歯が進行し詰めた物がすぐに取れてしまう事があります。
ですから細部まで確認できるマイクロスコープが必須になってきます。
1️⃣まず始めにラバーダム防湿という、ゴムの覆いをかけ治療する歯に唾液が触れないよう防湿していきます。
唾液には細菌がたくさんいるので治療部位に触れないように行う必要があります。
次にセパレーターと呼ばれる一時的に歯と歯の間を広げる金属の器具を装着します。
虫歯の取り残しがないよう削る為に隙間を作る事が大切です。
「カリエスチェック」を用いて虫歯の取り残しを確認します。
(カリエスチェック…虫歯の取り残しがないかを確認する青い液)
2️⃣レジンを詰めていく前に、リン酸を用いてレジンと歯の接着力を高くします。
リン酸処理とは、エナメル質の表面を粗造にし凹凸が出来ることで接着性が上がります。
その上からボンディング材を塗布することで、より強い接着力を発揮します。
様々なレジンの中から、患者様の歯の色に近いものを選び充填していきます。
より天然の歯の色調に近づける為、歯の中の象牙質の層と外側のエナメル質の2層構造で充填します。
3️⃣仕上げに研磨の行程を行います。
この行程はとても大切で、この処置があるとないとでは仕上がりの凸凹具合や、ツヤが違ってきます。
▷第一行程:表面を滑らかにします。
治療した箇所とご自身の歯に段差が付かないよう均等にしていきます。
▷第二行程:仕上げ研磨をおこないます。
青→赤→白の順に使用していきます
ヤスリの粗さがどんどん細かくなっていきます。
▷第三行程:艶を出していきます。
白いペーストには、細かい研磨剤が入っていてレジンの表面をツヤツヤに仕上げてくれます。
これでダイレクトボンディングは終了となります。
ビフォーアフターがこちらです💫
この患者さんは他院で既にレジン充填を行なっていましたが、不十分な治療を受けていた為再発してしまいました。
再発を起こさないよう定期的に通っていただき、当院で治療し2年ほど経った現在も変わりなく過ごしています。
今回は、すごく小さな虫歯だったのでダイレクトボンディングで修復できました。
歯と歯の間は虫歯を見つけるのが凄く難しいです。
当院では衛生士も拡大鏡を用いて検査をし、見落としがないよう行なっています。
虫歯は放っておくとどんどん大きくなっていっていく為、発見が遅れると被せ物になったり、神経を抜かないといけなくなったりします。
また、一度虫歯になってしまうと人間には修復させる力がないので皆様も定期的に受診し、早めの予防対策を行いましょう。
また何か質問などがあれば、是非ご相談下さい。😌
症例データ
年代/性別 | 72歳/女性 |
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症状 | 前歯が黒いのが気になる |
治療方法 | マイクロスコープによる、ダイレクトボンディング |
治療期間 | 一日 |
費用 | ダイレクトボンディング 33000円×2 |
備考 | 経過観察が必要 メリット:その日のうちに治療が終了する デメリット:歯科医師の高い技術が求められる |