カテゴリー
以下クリックで各カテゴリーの症例がご覧いただけます。
堺区から来院。過去に根管治療した歯に痛みがある。破折リーマーは取れるのか⁈
天王寺から歩いて徒歩1分の歯医者 マイクロスコープ診療を行っている、「松川デンタルオフィス」衛生士の下村です。
当院はほとんどの患者様が根管治療を希望されて来院されます。
他院で根管治療を繰り返したが、病状が改善されず結局抜歯と診断され、どうにか歯を残せないかと調べた結果、当院に辿り着くのです。
過去約500ケースの当院のデータを取りましたが、95%以上の確率で抜歯せずに歯が保存されています。
では、当院の根管治療についてご紹介していきます。
今回の症例は左上のブリッジの1番奥が欠けて、痛みがあるとのことでした。
治療前にデンタルとCTを撮影してみると、
頬側の前足の根っこの中にリーマーらしきものが写っていました。
リーマー:神経の治療で使用する針のような器具
1枚目がデンタルで2枚目がCTの画像です。
神経の治療で最後に詰めるお薬も白く映し出されるのですが、
根管は歯の形状によって、カーブしているのがほとんです。
デンタルを見てもらうと分かると思いますが、直線的に白い影が写ってるので、これは破折リーマーではないかと予想されます。
いざ治療スタートです🔥
ブリッジを除去してみると
中で感染を起こしてました💦
感染した部分を全て削ったら隔壁を立てて、
ラバーダム防湿を装着します。
根管に詰めてある最終のお薬を除去していると、やはり破折リーマーがありました👀
専用の器具を用いて除去していきます。
実際の治療中の動画があるので、ご覧下さい!
この破折リーマーを除去することは根管治療の中でも最高難易度で、数少ない歯科医師しか出来ません。
なので、再根管治療で当医院に来院される方で破折リーマーがあるのは珍しくありません😓
治療する際には必ず滅菌した器具を使用してるから、根管の中に入ったままで問題ないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません‼️
破折したリーマーの奥に感染が残っているからです。
もちろん感染を取りきった後の破折リーマーは、リーマーの移動がないか経過観察すれば良いですが、
ほとんどの場合が感染が残ってしまっています、、、
破折リーマーを除去して感染を取り切った後、根管に最終のお薬を入れます。
今回はMTAセメントという材料を使用して根管充填を行いました。
そして土台を立てて、仮歯で6ヶ月経過観察をした後、最終の被せ物を装着します。
この方は、矯正を控えているので矯正用の仮歯を付けた後、マウスピース型のインビザラインで矯正する予定です!
矯正が終了したらまた紹介させて頂きますね☺️
根管治療をしたが少しでも違和感がある方や、他院で抜歯と診断された方
当院は保存・無駄に歯を削らない という方針で治療計画を考えています。
ご自身の歯を一本でも多く残したい!
健康な歯を削りたくない!
と考えている方は是非当院にご相談ください🦷
日本顕微鏡歯科学会認定医 松川の所感
今回の治療の目的は破折リーマーを取ることでは無い。この歯の根尖病変を消し歯槽骨を回復させる事が目的である。しかし破折リーマーが邪魔でその先の感染が取れないのであれば、取らなければならない。
症例データ

年代/性別 | 40代/女性 |
---|---|
症状 | 根管治療をした歯に痛みがある |
費用 | 感染根管処置・・・¥132,000 再根管治療費・・・¥33,000 破折リーマー除去・・・¥55,000 MTAセメント・・・¥33,000 ファイバーコア・・・¥33,000 治療用セラミックス(矯正期間用)・・・¥55,000 |
備考 | メリット:歯を残すことができる デメリット:歯科医師に高い技術が求められる |