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上顎洞炎と根尖病変の関係について
天王寺から歩いて徒歩1分の歯医者「松川デンタルオフィス」衛生士の岡です
今回は上顎洞炎と根尖病変の関係についてお話ししたいと思います
この患者様は5ヶ月程前に他院で被せ物を入れ、その後から 違和感と歯肉の腫れが気になるとのことで来院されました。そのときに撮影したレントゲンがこちらです。
奥から2番目の歯の根の先に黒い影があるように見えますが…
通常のレントゲンでは、
根が重なって 隠れていたもうひとつの根を発見することができなかったり
骨の形態が正確に分からない場合があるので
正しい診断をする為、三次元的に見ることができるCT撮影を行います。
根尖病変があることが分かります。
さらに右下の画像をよく見てみると、、
黄色の斜線部を見てください。
上顎洞粘膜は通常、1ミリ未満のかなり薄い膜なのですが、歯の根尖病変によって身体が防衛反応を起こし 約1センチ程度肥厚しています
上顎洞炎がおこる理由は様々ですが、
歯が原因の上顎洞炎の場合、耳鼻科でもらった薬を飲んでも完治することはなく
必ず根管治療が必要となってきます!
そして12月末から治療を開始して1月の最初に根管充填を行いました。
3ヶ月間 経過観察をして、再びCT撮影を行います。
根尖病変も消え、骨が戻ってきているのと
肥厚していた上顎洞粘膜が薄くなっているのが分かります
これらのことを確認してから最終の被せを入れてその歯の治療は終了です
蓄膿症などの上顎洞炎には歯が原因の場合があること
その場合は根管治療しなければ完治しないこと
正確に診断をする為には必ずCT撮影が必要となってくること
が、重要になります
当院では根管治療する際 必ずCTを撮影し、正確な診断をしてから治療を開始します。
気になるお悩みがあれば気軽にご相談くださいね
この治療の担当者

松川 裕樹Dr.Hiroki Matsukawa
日本有数の日本顕微鏡歯科学会の認定医です。精密な治療を行うために全チェアーにマイクロスコープを導入しているだけでなく、日々歯科医療に関して研鑽を積んでおります。 実際にマイクロスコープを使用して精密な治療を行える歯科医師はまだ少ないのが現状ですが、当院では専門的な知識、経験、技術を持った医師が治療を担当致します。