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インプラント治療と付着歯肉移殖術
天王寺駅から徒歩1分の歯医者『松川デンタルオフィス』衛生士の山崎です
今回は「インプラント治療と付着歯肉移殖術」について紹介します
この方は初心時から右下の7番目の歯がない状態で来院されました
歯を失うと周囲の骨が吸収され無くなり、同時に歯肉のラインも下がってしまいます
歯肉のラインが下がったままの状態でインプラントや補綴物を入れてしまうと、柔らかい歯肉(歯槽粘膜)との距離が近くブラッシング時に擦れると痛みが生じて、十分なブラッシングが出来ず汚れが残ってしまい再感染のリスクが高くなってしまいます
なのでここに歯肉と骨を足すオペを行い、ブラッシング不良を防ぎます
また、骨がある事により歯肉退縮も防ぐ事ができます
インプラントを行う前に他の歯を治療していくという流れをとります
まず始めに感染根管処置からです。
レントゲン写真にも写るほど、大きく骨が溶けてなくなっています
再治療を行い、根尖に溜まった膿を取り除いていきます。
↓治療終了後がこちらです↓
骨が再生されるまでに約3〜6ヶ月かかるので、それまでの間は仮歯をいれておきます
上下の奥歯全て仮歯の状態です
次にインプラントを埋入していきます
インプラントは骨と結合するまでの間、約3ヶ月は置いておきます
今回は骨も足すオペをしているので、6ヶ月経過を待ちます
その後2回目のオペを行います
今回はこのオペと付着歯肉移殖術をまとめて行います
↓上顎から採った歯肉です↓
これを付着歯肉が足りていなかった頬側に付け足していきます
オペ後から2週間後程、経過観察を行います
2週間で傷もすっかり綺麗に治ってきています
ここからインプラントの上部構造を入れていく型採りを行います
↑確認用のレントゲン写真です↑
根尖にあった、骨の吸収も小さくなってきています
これは根尖にあった細菌が減少し、骨が再生してきている状態です。
↓そして最終の上部構造が入りました↓
今ではここまで回復し、ブラッシングも問題なく行えています
赤色の歯槽粘膜が多かったところに、薄いピンク色の付着歯肉が出来ています
歯を失う前のケアは勿論、大切です!!
でも失った歯をどう治していくかも非常に大切な事で、歯、骨、歯肉、噛み合わせ全てのバランスを全て考えた上で治療していく事が予後を良くすると思います。
皆さんも失った歯があれば、長く残せる方法をもう一度考え直してみて下さい